参議院は2日の本会議で「ロシアのウクライナへの侵略を最も強い言葉で非難する」との決議を行った。衆議院に次いで、参議院としても侵略行為への非難を鮮明にする必要があると判断した。
決議では「ロシアの行動は明らかにウクライナの主権及び領土の一体性を侵害し、ウクライナ国民が有する戦争による恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を侵害するもの」と断じ「武力の行使を禁ずる国際法の明確な違反であり、武力による威嚇及び武力の行使を禁ずる国連憲章の重大な違反である」と非難した。
そのうえで「力による一方的な現状変更は断じて認められない。この事態は欧州にとどまらず、日本が位置するアジアを含む国際社会の秩序の根幹を揺るがしかねない極めて深刻な事態」とし「ロシア軍による侵略を最も強い言葉で非難する。またロシアに対し、即時に攻撃を停止し、部隊をロシア国内に撤収するよう強く求める」としている。
また「プーチン大統領が核使用を前提とするかのような発言をしているのは言語道断」と断じ「唯一の被爆国として非難する」としている。そのうえで「本院は改めてウクライナ及びウクライナ国民と共にあることを表明する」とウクライナ国民にエールをおくっている。(編集担当:森高龍二)