松野博一官房長官は7日の記者会見で、ロシアに在留している邦人に商用便を利用して出国するよう、検討を呼び掛けた。
ロシアによるウクライナ侵略行為に対する世界各国の制裁強化に伴い、航空便の運航停止が相次いでいることから、今後、さらにロシアへの制裁が厳しくなれば、ロシアで生活が厳しくなることが予想されるほか、出国も厳しくなることを想定している。
松野官房長官は「各国の経済措置、それに対するロシアの対抗措置のため、航空便の運航停止が相次ぎ、ロシアからの出国手段が著しく制限されている」と状況を説明。
そのうえで「各国のロシアに対する経済措置でロシアの市民生活にも影響が出始めており、種々の緊張した状況が生じ得ると見込まれる。状況は流動的だ。ロシアの状況について細心の注意を払い、機敏に対応して在留邦人の安全確保に万全を期していきたい」と語った。今月6日現在、ロシアには約2400人の邦人が滞在しているという。(編集担当:森高龍二)