北朝鮮 米国本土射程能力のICBM発射か

2022年11月20日 10:16

 松野博一官房長官は18日、北朝鮮が午前10時14分頃、朝鮮半島西岸付近からICBM(大陸間弾道ミサイル)級弾道ミサイル1発を東方向に向けて発射。午前11時23分頃、北海道・渡島大島の西方約200キロメートルの日本海、日本の排他的経済水域内に落下したと推定される」と発表した。

 松野官房長官は「発射された弾道ミサイルは飛しょう距離約1000キロメートル、最高高度6000キロメートル程度と推定される」と述べ、浜田靖一防衛大臣は弾頭重量などにより調整すれば1万5000キロを超える射程になる」と米国本土が射程に入るとの見方を示した。

 浜田大臣は「今回発射された弾道ミサイルは飛翔軌道に基づいて計算すると、弾頭重量などによっては1万5000キロメートルを超える射程となり得る」と語り「米国本土が射程に含まれることになる」とした。

 岸田文雄総理は「北朝鮮の行動は我が国、地域及び国際社会の平和と安全を脅かすもので、断じて容認できない。このような弾道ミサイル発射は、関連する安保理決議に違反するものであり、我が国としては北朝鮮に対し厳重に抗議をした」と述べた。また「米国、韓国を始め、国際社会と緊密に連携して対応する」とした。(編集担当:森高龍二)