日経平均、「急騰」から「定着」へ 7万円台を固める押し目買い相場

2026年06月19日 11:40

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日経平均株価は前場、71,314.67円と前日比261.18円高で取引を終了。一時72,000円に迫る場面では利益確定売りが出たものの、円安基調を背景とした押し目買いが下値を支え、7万円台を維持した。市場では急騰局面から歴史的高値圏を固める「定着相場」への移行が意識され始めている。

今回のニュースのポイント

日経平均株価は前場、71,314.67円と前日比261.18円高で取引を終えました。寄り付き直後には72,000円に迫る場面もありましたが、心理的節目を前に利益確定売りに押されて上げ幅を縮小しました。一方で、外国為替市場ではドル/円が161.181円近辺と底堅い円安基調を維持しており、下値では押し目買いが活発に流入して7万円台の大台を堅持しました。市場ではこれまでの急騰相場を終え、歴史的高値圏を固める定着局面への移行が強く意識され始めています。

本文
 東京株式市場の日経平均株価は反発し、前場を71,314.67円(前日比261.18円高)の堅調な水準で引けました。寄り付き直後には海外勢による買い先行で、一時72,000円の大台をうかがう強気な展開となりましたが、歴史的な高値圏とあって心理的節目を前にした短期的な利益確定売りが誘発され、徐々に上げ幅を縮小して前場の取引を終えました。市場全体に過熱感を警戒する売買が交錯するなかも、底値が大きく崩れるような弱気姿勢は見られず、適度なスピード調整を交えながら上値を探る底堅い相場展開が続いています。

 この株高を根底で下支えしているのが、外国為替市場におけるドル/円相場の安定した動きです。前場の外国為替市場では、ドル/円が161.181円近辺で推移し、依然として根強い円安・ドル高基調を維持しています。この為替水準は、日本の輸出企業の業績上振れ期待や企業収益の抜本的な改善期待を強く持続させる材料となっており、前場中盤に見られた利益確定売りをおおむね吸収する形で押し目買いを呼び込む呼び水となりました。為替相場が急変動を伴わずに落ち着いた高値圏で推移している事実も、株式市場の投資家心理を大きく安定させています。

 今回の前場の動きにおいて最も注目すべき本質は、目先の上昇幅そのものではなく、7万円台という前人未到の高値圏において売り注文を消化しながら下値を切り上げている点にあります。これまでの急ピッチな上昇局面においては、大台接近とともに激しい利益確定売りに押されて売り一巡後に相場が大きく押し下げられる場面が散見されましたが、足元では7万円台を大きく割り込むことなく商いが活発に成立しています。市場は投機的な短期急騰を追いかける局面を脱し、新たな価格帯を実体経済に即したニューノーマルとして受け入れる「定着相場」へ突入している可能性を示しています。

 後場の東京市場における焦点は、引き続き利益確定売りと押し目買いの綱引きのなかで7万円台の堅固な維持力を示せるかどうかに集まります。ドル/円相場が161円台の巡航速度を維持し、海外投資家の不安心理が惹起されなければ、7万円台を日本株の新たな基準価格として定着させる動きにつながる可能性があります。株価の上昇トレンドそのもの以上に、高値圏で底堅い値動きをキープできるかどうかが、持続的な経済成長を織り込む日本株市場の新たな実力評価の尺度となりそうです。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)