日経平均、前場510円高 急落後の買い戻しで市場心理に改善の兆し

2026年07月03日 11:38

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日経平均株価は前場で前日比510円53銭高の69,243円68銭。朝方は一時67,000円台まで下落したものの、押し目買いや買い戻しが入り69,000円台を回復した。市場では急落後の需給改善が続くかどうかに注目が集まっている。

今回のニュースのポイント

3日午前の東京株式市場で日経平均株価は、前日比510円53銭高の69,243円68銭で前場の取引を終えました。朝方は前日の大幅な急落を引き継ぐ形で売りが先行し、一時67,000円台まで下落する場面もみられましたが、その後は押し目買いやショートカバー(買い戻し)が流入し、前日終値を上回る水準まで急速に値を戻しました。外国為替市場ではドル/円が1ドル=161円21銭近辺と前日比で円高方向で推移しているものの、市場の関心は為替動向以上に、急落を経た株式市場内部の需給改善度合いに集まっています。後場の取引に向けては、この買い戻しの動きが持続性を持って展開されるかどうかが焦点となります。

本文
 3日午前の東京株式市場は、前日に記録した1,700円超の大幅な急落に対する市場の受け止め方と、新たな価格水準の妥当性を慎重に探る展開となりました。日経平均株価は前日比510円53銭高の69,243円68銭と反発して前場を終了。取引開始直後こそ売りが先行したものの、下値圏では押し目買いや買い戻しの動きが確認され、市場心理は徐々に落ち着きを取り戻しつつある様子がうかがえました。

 朝方の取引においては、前日の急落による余波が色濃く反映される形で始まりました。寄り付き直後から売り注文が優勢となり、日経平均は一時67,000円台まで下落する場面がみられました。市場では急激な価格変動を受けた慎重姿勢が維持されており、まずはどの水準で下値が支持されるかを確認しようとする実務的な動きが強まった形です。しかし、この局面においてもパニック的な売りが広がる展開とはならず、市場参加者は冷静に価格の節目を見極める姿勢に終始しました。

 売りが一巡した後は、下値を積極的に拾う押し目買いや、蓄積された売りポジションの清算を目的としたショートカバーが断続的に流入しました。日経平均は急速に下げ幅を縮小し、一時は前日終値を上回る場面も確認されるなど、69,000円台近辺での推移を維持しました。このように、売り一巡後に前日終値を回復する場面まで戻したことは、昨日の急落を一方向に織り込むのではなく、その価格水準の妥当性を市場が改めて探っていることを示していると言えます。

 外国為替市場では、ドル/円が1ドル=161円21銭近辺と前日水準に比べて円高方向で推移しているものの、株式市場全体への影響は現時点で限定的なものにとどまっています。今回の前場の値動きにおける本質は、為替の変動という外部要因ではなく、急落によって大きく揺れ動いた株式市場の需給関係が、自律的に改善へ向かうかどうかを市場自体が見極めようとしている点にあります。したがって、今後の焦点は「どこまで大きく反発するか」という目先の反発力ではなく、「流入した買いの持続力」がどの程度維持されるかに移っています。

 後場では、69,000円台を維持しながら買い戻しが新規の買いへ広がるのか、それとも利益確定売りに押し戻されるのかが焦点となります。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)