エーザイ、第1四半期は営業利益19%増 「レケンビ」「レンビマ」が伸長し通期予想据え置き

2026年08月03日 17:16

今回のニュースのポイント

エーザイが発表した2027年3月期第1四半期連結決算(IFRS)は、売上収益が前年同期比15.6%増の2,343億3,000万円、営業利益が同19.2%増の247億2,800万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益が同26.0%増の182億4,200万円となり、増収増益となりました。主力製品であるアルツハイマー病治療剤「レケンビ」、抗がん剤「レンビマ」、不眠症治療剤「デエビゴ」の販売拡大や円安の進行が業績を押し上げました。2027年3月期の通期業績予想および年間配当予想は従来の見通しを据え置いています。

本文
 エーザイ株式会社が3日に発表した2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)の連結決算(IFRS)は、売上収益が前年同期比15.6%増の2,343億3,000万円、営業利益が同19.2%増の247億2,800万円となりました。税引前四半期利益は同12.8%増の252億8,300万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は同26.0%増の182億4,200万円となり、前年同期を上回る増収増益でスタートしました。

 業績を牽引した主な要因として、グローバル市場における主力医薬品の販売拡大や円安効果に加え、前年同期に中国で代理店が在庫を積み増した影響を主要品目の伸長により吸収したことが挙げられます。「レケンビ」への積極的な資源投入や、「レンビマ」の売上拡大に伴う米メルク社への利益折半支払いの発生、重要プロジェクトへの研究開発費の増加などはあったものの、主要品目の伸びがこれらをカバーし、本質的な収益性を示すコア営業利益も同13.9%増の247億円へ拡大しました。

 主要品目の売上収益では、抗がん剤「レンビマ」が前年同期比15.9%増の973億円、不眠症治療剤「デエビゴ」が同37.9%増の189億円と大きく伸びました。また、アルツハイマー病治療剤「レケンビ」も同26.7%増の293億円と順調に成長しました。同剤を巡っては、当四半期中にベルギーやオーストラリア、ブラジル、インドで新発売したほか、米国で皮下注射オートインジェクター製剤の初期療法の承認を取得するなど海外展開が前進しています。

 同社は通期の連結業績予想(売上収益8,835億円、営業利益700億円、親会社の所有者に帰属する当期利益523億円)および年間配当予想(1株当たり160円:中間80円、期末80円)を据え置きました。

 第1四半期は「レケンビ」や「レンビマ」をはじめとする主力3製品が世界で順調に拡大し、増収増益の堅調な滑り出しとなりました。今後は「レケンビ」の海外展開や新たな投与方法の展開に加え、主力製品の販売動向や研究開発投資の推移が通期目標の達成に向けた焦点となりそうです。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)