今回のニュースのポイント
警察庁がまとめた2025年(令和7年)の自動車盗難認知件数は6,386件となり、3年連続で増加しました。車種別ではトヨタ「ランドクルーザー」が1,177台で最多となり、上位には海外での人気や需要が高い車種が並びました。盗難は匿名・流動型犯罪グループ等により組織的・広域的に行われ、不正輸出につながるケースがみられるとしています。警察庁は電子機器悪用の手口に対応するため、ハンドルロックやGPS追跡装置など複数の防犯対策を組み合わせるよう呼びかけています。
本文
警察庁がまとめた2025年(令和7年)の自動車盗難認知件数は、前年比5.0%増の6,386件となり、3年連続で増加しました。年間6万件を超えていた2003年(平成15年)のピーク時と比べると1割以下に抑えられているものの、2022年(令和4年)以降は増加傾向が続いており、組織的・広域的な自動車盗難の実態が浮き彫りとなっています。
車種(通称名)別では、トヨタの「ランドクルーザー」が1,177台で最多となり、次いで「プリウス」(424台)、「アルファード」(303台)、「ハイエース」(209台)、レクサス「RX」(209台)などが上位に並びました。上位車種の多くをトヨタ・レクサス車が占める結果となりましたが、警察庁は特定メーカーを問題視しているわけではありません。海外市場で需要が高く転売しやすい人気車種が、組織的な窃盗グループの標的となっている実態が背景にあります。
犯行の実態として、近年は匿名・流動型犯罪グループが関与し、特定の車種を狙って窃取した後、都道府県境をまたいでヤード等に持ち込み、不正に輸出されるケースがみられます。電子機器を悪用した盗難手口の高度化により、鍵が車内にない「キーなし」状態での被害が全体の77.8%と過去最高を更新しました。発生場所は「一般住宅」が45.2%で最も多く、次いで「駐車場」が27.9%を占めており、自宅敷地内であっても油断できない状況が続いています。
警察庁では、車両の標準装備だけに頼らず、ハンドルロックやホイールロックといった物理的な固定器具、GPS追跡装置、車種を特定させないボディカバーなどを組み合わせた「複合的な防犯対策」を強く推奨しています。また、自宅駐車場への防犯カメラやセンサーライト、車止めポールの設置など、保管場所の防犯設備強化もあわせて呼びかけています。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













