DeNA、第1四半期営業益46%減 ゲーム事業反動もGO株売却で最終利益は約3倍

2026年08月05日 18:01

今回のニュースのポイント

ディー・エヌ・エー(DeNA)が5日に発表した2027年3月期第1四半期(2026年4~6月)連結決算(IFRS)は、売上収益が前年同期比10.9%減の371億6,600万円、営業利益が同46.3%減の74億1,100万円となりました。主力ゲーム事業の減速などで営業減益となった一方、GOの東証グロース市場上場に伴う株式売却・評価益を計上したことで、親会社の所有者に帰属する四半期利益は同198.5%増の334億3,800万円へと急拡大しました。通期の売上収益および営業利益予想は従来見通しを据え置いています。

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 ディー・エヌ・エー(DeNA)が5日に発表した2027年3月期第1四半期(2026年4~6月)連結決算(IFRS)は、売上収益が前年同期比10.9%減の371億6,600万円、営業利益が同46.3%減の74億1,100万円となりました。税引前四半期利益は同213.5%増の497億5,300万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は同198.5%増の334億3,800万円を計上しました。本業の営業利益はゲーム事業の減速により約半減したものの、持分法投資利益の拡大により最終利益は約3倍へ大幅増加しました。

 セグメント別の損益では、主力の「ゲーム事業」が前年にヒットした『Pokémon Trading Card Game Pocket』の反動等により、売上収益121億2,000万円(前年同期比33.2%減)、セグメント利益38億2,600万円(同62.0%減)と減収減益になりました。「ライブストリーミング事業」は「Pococha」が堅調に推移し、「IRIAM」が四半期として初の黒字化を達成したことで売上収益97億2,500万円(同2.5%減)、セグメント利益9億9,400万円(同0.8%減)と横ばい圏を保ちました。「スポーツ・スマートシティ事業」は横浜DeNAベイスターズの好調や、新施設「BASEGATE横浜関内」の開業効果が寄与し、売上収益132億1,600万円(同16.0%増)、セグメント利益45億5,100万円(同24.4%増)と伸長しました。「ヘルスケア・メディカル事業」は売上収益16億1,000万円(同3.9%減)、セグメント損失7億4,800万円(前年同期は13億5,300万円の損失)となり、固定費低減が進み赤字幅が縮小しました。

 営業利益と最終利益で明暗が分かれた最大の要因は、持分法適用関連会社であったGO株式会社の東証グロース市場上場(2026年6月16日付)に伴う投資利益の計上です。DeNAは全体で405億7,100万円(前年同期は17億1,000万円)の持分法による投資利益を計上し、このうち保有株式の一部売却および残存持分の公正価値評価に伴う利益として約395億1,700万円が寄与しました。

 2026年6月末時点の財政状態は、資産合計が前期末比283億5,000万円減の3,048億9,400万円となりました。法人所得税の支払いや363億600万円に上る自己株式の取得などにより、現金及び現金同等物が844億3,000万円へと減少しました。一方で親会社所有者帰属持分比率は71.6%となり、前期末の69.8%から1.8ポイント上昇して高い財務健全性を維持しています。

 2027年3月期の通期連結業績予想について同社は従来見通しを据え置きました。売上収益1,540億円(前期比4.3%増)、営業利益150億円(同19.8%減)、Non-GAAP営業利益150億円(同46.7%減)を見込んでいます。なお、事業ポートフォリオや戦略のアップデートを進めていることから、親会社の所有者に帰属する当期利益の予想は引き続き非開示とし、配当予想も未定としています。

 今回の決算では、ゲーム事業の減速により営業利益が大きく落ち込んだものの、GO上場に伴う株式売却・評価益が最終利益を劇的に押し上げました。また、スポーツ・スマートシティ事業やライブストリーミング事業の底堅さも示されています。今後は主力ゲーム事業の再浮上ペースや、AIをはじめとする新規事業への投資成果が中長期的な業績回復に向けた焦点となります。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)