コスモエネルギーHD、第1四半期営業益16倍 石油・石油化学事業改善で黒字転換

2026年08月06日 17:43

今回のニュースのポイント

コスモエネルギーホールディングスが6日発表した2027年3月期第1四半期(2026年4~6月)連結決算は、原油価格の上昇や石油・石油化学事業の採算改善を背景に大幅な増収増益となりました。営業利益は前年同期の約16倍となる1,269億1,500万円を記録し、親会社株主に帰属する四半期純利益は840億6,000万円(前年同期は20億2,500万円の四半期純損失)と黒字へ転換しました。なお、2027年3月期通期の連結業績予想および配当予想(年間165円)は従来計画を据え置いています。

本文
 コスモエネルギーホールディングスが6日発表した2027年3月期第1四半期(2026年4~6月)連結決算は、売上高が前年同期比17.4%増の7,615億9,200万円、営業利益が1,269億1,500万円(前年同期は79億8,700万円)、経常利益が1,330億4,300万円(前年同期は41億7,500万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益が840億6,000万円(前年同期は20億2,500万円の四半期純損失)となり、大幅な増収・黒字転換を達成しました。

 業績急回復の主因となったのは、主力の石油事業および石油化学事業の採算大幅改善です。石油事業は前年同期比での原油価格上昇に伴う在庫影響やマージン改善により、セグメント損益が1,179億5,000万円の黒字(前年同期は64億9,500万円の赤字)へ急拡大しました。石油化学事業も製品市況の改善等によりセグメント損益が71億9,200万円の黒字(前年同期は29億4,400万円の赤字)へと浮上しました。また、再生可能エネルギー事業も新規風力発電所の稼働開始などにより増収増益(セグメント利益2億8,100万円)となりました。一方、石油開発事業は原油販売数量の減少によりセグメント利益76億1,000万円(前年同期比14.7%減)と減益になったものの、引き続き堅調な利益を確保しました。

 損益構造全体では、売上総利益が前年同期の525億1,900万円から1,715億7,300万円へと大幅に拡大したほか、為替差益(36億9,200万円)や持分法投資利益(25億7,500万円)などの営業外収益も利益押し上げに寄与しました。

 足元の業績は大幅な改善を見せたものの、同社は2027年3月期通期の連結業績予想および年間配当予想を据え置きました。通期計画は売上高2兆8,700億円(前期比7.2%増)、営業利益1,020億円(同29.6%増)、経常利益1,150億円(同22.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益440億円(同40.6%増)を見込んでおり、年間配当予想も165円(中間75円、期末90円)を維持しています。

 今後は原油価格や為替の動向、石油・石油化学製品のクラックマージン(製品価格と原油価格の差)の推移に加え、再生可能エネルギー関連事業の拡大状況が通期業績を見極める上での焦点となります。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)