今回のニュースのポイント
岩谷産業が6日発表した2027年3月期第1四半期(2026年4~6月)連結決算は、LPガス輸入価格の高止まりによる市況要因やヘリウムの収益性向上、半導体向け特殊ガスや水素事業の伸長を背景に大幅な増収増益となりました。営業利益は前年同期比109.0%増(約2.1倍)の134億1,000万円に達しました。足元は順調な進捗を見せたものの、2027年3月期通期の連結業績予想および配当予想は従来計画を据え置きました。
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岩谷産業が6日発表した2027年3月期第1四半期(2026年4~6月)連結決算は、売上高が前年同期比13.1%増の2,333億5,700万円、営業利益が同109.0%増の134億1,000万円、経常利益が同361.3%増の342億9,500万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同569.6%増の317億2,100万円となり、大幅な増収増益を達成しました。
業績拡大を大きく牽引したのは、LPガス市況の追い風と各種産業ガスの好調です。LPガス輸入価格が高値で推移したことで市況要因が利益を大きく押し上げた(市況要因による約48億円の増益)ほか、卸売部門の収益性改善が寄与しました。また、産業ガス分野では市況上昇に伴うヘリウムの収益性改善や半導体業界向け特殊ガスの増販が利益に貢献したほか、電子部品向けのエアセパレートガスや宇宙開発・脱炭素用途向けの液化水素の出荷も堅調に推移しました。
セグメント別では、主力の「総合エネルギー事業」が売上高前年同期比9.1%増の998億9百万円、営業利益が同271.8%増の76億71百万円となり、「産業ガス・機械事業」も売上高同11.3%増の690億24百万円、営業利益が同129.8%増の48億42百万円と大幅な増益を確保しました。一方、「マテリアル事業」は二次電池材料やレアアースの販売が伸びて増収(売上高同21.9%増の628億25百万円)となったものの、豪州自社鉱区におけるミネラルサンド事業の収益性低下などが響き営業利益は同23.1%減の23億1百万円となりました。なお、コスモエネルギーホールディングスに係る持分法投資利益の増加等も寄与し、経常利益・純利益を大幅に押し上げました。
足元の業績は好調に推移しているものの、通期の連結業績予想および配当予想については従来計画を据え置きました。通期計画は売上高9,600億円(前期比5.7%増)、営業利益488億円(同27.4%増)、経常利益590億円(同6.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益455億円(同4.5%増)を見込んでおり、年間配当予想も47円(中間23.50円、期末23.50円)を維持しています。
今後はLPガス輸入価格や為替の動向、半導体向けガスの需要持続性に加え、脱炭素分野における水素・アンモニア関連事業の進捗状況が業績を見極める上での注視点となります。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













