今回のニュースのポイント
日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)が発表した2026年度お盆期間(8月7~16日)の利用実績では、国内線の旅客数が両社とも前年を下回りました。JALグループは前年比94.2%の109万8,816人、ANAは同92.3%の146万7,546人となりました。期間中は台風の影響で両社とも多数の欠航が発生し、特にJALでは沖縄方面の旅客数が大きく減少しました。一方、JALの北海道方面は前年を上回り、ANAの国際線ではハワイ線が、お盆期間として過去最多の旅客数となるなど、方面による違いも表れました。
本文
日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)による2026年度お盆期間(8月7~16日)の利用実績が出そろいました。国内線では両社そろって旅客数が前年を下回る結果となりました。
JALグループの国内線実績は、提供座席数が前年比97.0%の126万4,263席、総旅客数が同94.2%の109万8,816人となりました。搭乗率は86.9%となり、前年の89.5%から2.6ポイント低下しました。
一方、ANAの国内線実績は、提供座席数が前年比94.9%の166万2,165席、旅客数が同92.3%の146万7,546人でした。搭乗率は88.3%となり、前年の90.8%から2.5ポイント低下しました。両社ともに提供座席数が前年を下回り、旅客数・搭乗率とも前年を下回る推移となりました。ピーク日については両社共通しており、下りが8月8日、上りが8月16日でした。
今回の国内線における旅客減には、期間中に発生した台風による運航への影響が重なっています。JALグループでは、台風の影響により沖縄方面を中心に約470便の欠航が発生しました。この影響もあり、JALの沖縄方面における提供座席数は前年比78.7%、総旅客数は同74.8%の17万4,502人(搭乗率83.9%)にとどまりました。
ANAにおいても台風13号および台風15号の影響を受け、8月7~11日の期間だけで国内線において352便が欠航し、影響を受けた旅客数は約6万9,400人に上りました。両社とも提供座席数が前年を下回るなか、台風による多数の欠航も発生しました。
国内線全体としては前年割れとなったものの、すべての方面で利用が落ち込んだわけではありません。JALでは北海道方面の利用が堅調に推移し、総旅客数は前年比108.1%の27万4,561人を記録しました。搭乗率についても、北海道方面で90.5%、関西方面で90.2%と90%を超える高い水準を確保しました。
ANAにおいても、北海道方面で90.3%、東北・北陸方面で91.4%、中国・四国方面で90.5%と、各地で高い搭乗率を記録しました。台風の影響を大きく受けた地域があった一方で、エリアによっては高い搭乗率となりました。
国際線に目を向けると、両社でやや傾向の違いがみられました。JALグループの国際線は、提供座席数が前年比97.2%の25万4,589席、総旅客数が同91.9%の21万1,955人、搭乗率は83.3%(前年88.1%)となりました。国際線でも台風の影響により東アジア方面を中心に22便が欠航し、方面別旅客数はいずれも前年を下回りました。ただし、ハワイ・グアム方面の搭乗率は87.2%となり、前年を1.5ポイント上回りました。
対するANAの国際線は、提供座席数が前年比101.2%の30万3,093席、旅客数が同99.3%の26万1,115人となり、前年並みの水準を維持しました。搭乗率は86.2%(前年87.8%)でした。特にハワイ線がお盆期間として過去最多の旅客数となり、搭乗率も92.7%でした。このほか、欧州ではイスタンブール線やミラノ線、アジアではシンガポール線やバンコク線などが人気を集めたと説明しています。
2026年のお盆期間は、両社とも台風による多数の欠航が発生するなか、国内線旅客数はそろって前年を下回りました。台風という特殊要因を受けながらも、北海道やハワイなど一部方面では高い利用がみられ、お盆期間の航空利用は方面によって明暗が分かれる結果となりました。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













