JR各社、お盆利用は本州3社で前年並み以上 九州は熊本地震響き19%減

2026年08月18日 14:47

画・JR九州か_最終利益447億円の過去最高益を達成

お盆期間の鉄道利用は本州3社で前年並み以上となる一方、JR九州は熊本地震による九州新幹線の一部運転見合わせが影響し、主要3線区計で前年比81.0%となった。(資料写真)

今回のニュースのポイント

JR各社が発表した2026年度のお盆期間(8月7~16日)の利用状況では、JR東日本、JR東海、JR西日本の本州3社が前年並み以上となりました。JR東日本の新幹線・在来線特急主要16区間計は前年比102%、JR東海は101%、JR西日本は100%でした。北陸新幹線や山形新幹線など前年を上回る路線もみられました。一方、JR九州は熊本地震の影響を受け、新幹線・在来線特急の主要3線区計が前年比81.0%に減少。九州新幹線では熊本―新水俣間の運転見合わせが続いており、地域による差が鮮明となりました。

本文
 JRグループのうち、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR九州の4社による2026年度のお盆期間(8月7~16日の10日間)の利用状況が出そろいました。本州3社では新幹線を中心に前年並みから前年超えの利用となった一方、九州では地震による運転への影響を受け、本州と九州で明暗が分かれる結果となりました。

 期間中の実績は、JR東日本(新幹線・在来線特急主要16区間計)が486.4万人で前年比102%、JR東海(東海道新幹線・在来線特急計)が432.3万人で同101%、JR西日本(新幹線・在来線特急計)が304.9万人で同100%でした。一方、JR九州(新幹線・在来線特急の主要3線区計)は58.1万人で同81.0%にとどまりました。

 なお、各社で集計対象となる路線や主要区間が異なるため、利用者数の単純な数値比較はできません。比較対象は各社とも、前年の同じ曜日配列にあたる10日間となっています。

■ 主要新幹線は前年並み以上、山形新幹線は21%増

 本州3社では、主要な新幹線も前年並み以上の利用となりました。

 JR東日本では新幹線主要区間の利用が前年比103%となりました。主な区間では、東北新幹線の大宮~宇都宮間が214.9万人で前年比102%、上越新幹線の大宮~高崎間(北陸新幹線を含む)が140.6万人で同104%でした。特に山形新幹線の福島~米沢間は12.4万人で同121%と大きく増加しました。

 JR東海では、東海道新幹線が414.9万人で前年比101%を記録しました。また、JR西日本の山陽新幹線(新大阪~西明石)は192.9万人で同100%と前年水準を維持し、北陸新幹線(上越妙高~糸魚川)は41.5万人で同106%と伸ばしました。

■ 在来線特急「ひだ」「やくも」なども大幅伸長

 在来線特急や個別路線でも、大幅な増加を示した列車がみられます。

 JR東海では高山本線の特急「ひだ」(美濃太田~下呂)が4.0万人で前年比125%となったほか、名古屋近郊の定期外利用が同105%と前年を上回りました。JR西日本でも伯備線の特急「やくも等」(岡山~新見)が4.5万人で前年比121%を記録しました。

 一方、JR東日本の外房線・内房線(わかしお・さざなみ等)は3.7万人で前年比66%と、前年を大きく下回る区間もありました。なお期間中、JR東日本やJR東海では台風や大雨に伴う一部運休や遅れが発生しましたが、それぞれの路線の増減要因について今回の資料から一概に特定することはできません。

■ 帰省ピークは8月8日、Uターンは16日に集中

 お盆期間中の利用ピーク日については、本州3社で共通した動向がみられました。

 下り(帰省など)のピークは3社そろって8月8日(土)、上り(Uターンなど)のピークも3社ともに8月16日(日)に集中しました。移動の集中する日程が東西で完全に一致する形となりました。

■ JR九州は19%減、熊本地震響く

 前年並み以上を確保した本州勢に対し、JR九州の主要3線区(九州新幹線、長崎本線、日豊本線)の合計利用人員は58.1万人となり、前年比81.0%と前年を大幅に下回りました。

 JR九州は、令和8年熊本地震の影響により全体の利用が前年を下回ったとしています。特に九州新幹線では熊本~新水俣間で現在も運転を見合わせており、主要集計区間である博多~熊本間の利用は22.7万人で前年比60.2%にとどまりました。なお、運休区間外の新水俣~鹿児島中央間の実績は参考値として1.5万人(前年比7.5%)となっていますが、前年は熊本~鹿児島中央間の実績であり、同一区間での比較ではありません。

 一方で、西九州新幹線(武雄温泉~長崎)の利用は9.0万人で前年比96.2%となったほか、長崎本線(鳥栖~江北)と日豊本線(小倉~行橋)を合わせた在来線特急は35.4万人で前年比104.1%となり、前年を上回りました。

■ 地域や路線によって明暗が分かれた2026年のお盆

 2026年のお盆期間中の鉄道利用は、本州3社で前年並み以上の利用となる一方、九州では熊本地震に伴う九州新幹線の一部運転見合わせが数字に大きく影響しました。ただ、JR九州でも在来線特急は前年を上回っており、2026年のお盆の鉄道利用は地域や路線によって差が表れる結果となりました。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)