今回のニュースのポイント
財務省が8日発表した2026年7月の国際収支状況(速報)によると、海外とのモノやサービス、投資などの取引を示す経常収支は2兆9889億円の黒字となりました。前年同月の2兆5863億円から黒字額は15.6%増加しました。貿易収支が3999億円の赤字、サービス収支が5129億円の赤字となり、貿易・サービス収支としては9128億円の赤字となったものの、海外への投資から得る収益などを含む第一次所得収支が4兆2896億円の黒字を計上し、経常収支全体を大きく押し上げました。
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財務省と日本銀行が8日に公表した2026年7月分の国際収支状況速報によると、経常収支は2兆9889億円の黒字となりました。前年同月(2兆5863億円の黒字)に比べ、黒字額は4026億円(15.6%)拡大しました。
全体の構造を見ると、貿易・サービス収支は9128億円の赤字でした。このうち貿易収支は3999億円の赤字(前年同月は1877億円の赤字)となりました。輸出が前年同月比24.1%増の11兆2561億円となった一方、輸入も同25.9%増の11兆6560億円となり、輸入額が輸出額を上回りました。
サービス収支は5129億円の赤字(前年同月は7711億円の赤字)となり、赤字幅は縮小しました。サービス収支の内訳では、訪日外国人の支出などを示す旅行収支が5585億円の黒字(受取8115億円、支払2530億円)となり、前年同月の4645億円から黒字額が940億円拡大しました。一方で、「その他サービス」が9573億円の赤字(その他業務サービスが5761億円の赤字、保険・年金サービスが2771億円の赤字、維持修理サービスが1502億円の赤字など)となったことが影響し、サービス収支全体としては赤字が残る形となりました。
これらの赤字を上回り、経常黒字の主因となったのが第一次所得収支です。第一次所得収支は4兆2896億円の黒字(前年同月比5.8%増)となりました。その大半を占める投資収益が4兆3034億円の黒字となっており、内訳では直接投資収益が2兆6970億円の黒字、証券投資収益が1兆4710億円の黒字、その他投資収益が1353億円の黒字を記録しました。
なお、前月との比較を行う季節調整済みの数値で見ると、経常黒字は6月の1兆3969億円から7月は2兆5231億円へと前月比80.6%増加しました。季節調整値での第一次所得収支は3兆5000億円の黒字、サービス収支は1545億円の赤字となっています。
今回の7月速報データからは、貿易・サービス収支が赤字となるなかでも、投資収益などを含む第一次所得収支の大きな黒字が、貿易・サービス収支の赤字を上回り、経常収支全体を支えたことが分かります。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













