Airbusは英国ウェールズ北部のブロートン拠点に1億5000万ポンドを投じ、旧A380主翼生産施設をA321向けに転換。主翼製造用治具6基や艤装・塗装設備を導入し、A320ファミリーの世界的な増産に向けた生産インフラを整備する。(画像はイメージ)
今回のニュースのポイント
欧州航空機大手Airbus(エアバス)は9月21日、英国ウェールズ北部のブロートン(Broughton)拠点に1億5000万ポンド(約300億円)を投じ、旧超大型旅客機A380の主翼生産施設を単通路機A321向けの主翼生産ラインへ転換すると発表しました。同施設には主翼製造用治具6基や艤装ライン、塗装設備が設置され、新たなA321向け施設ではすでに最初の主翼が製造工程に入っています。A320ファミリーの受注残約7,500機のうち約70%をA321が占めるなか、世界的な増産に向けた生産インフラ整備が進められます。
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欧州航空機大手のAirbus(エアバス)は9月21日、英国ウェールズ北部のブロートン(Broughton)拠点において、1億5000万ポンドを投じた生産インフラの改修・転換事業を発表しました。本事業は新たな工場建屋をゼロから建設するものではなく、かつて同拠点で製造されていた2階建て超大型旅客機「A380」の旧主翼生産施設を改修し、主力単通路機「A321」向けの主翼生産ラインとして再利用する設備転換計画です。旧A380施設からA321向け施設への転換は2026年末までに完了する予定です。
改修後の施設には、主翼製造用の治具6基に加え、艤装ラインおよび塗装設備が導入されます。発表時点で計画段階にとどまらず、新たなA321向け施設ではすでに最初の主翼が製造工程に入っています。Airbusは、設置する6基すべての治具についても2026年末までに順次稼働を開始させる予定です。超大型機向けに使われていた既存の生産スペースを、A321の主翼生産インフラへ転換する取り組みとなります。
今回の投資の背景には、同社の単通路機シリーズにおける受注残が存在します。Airbusによると、A320ファミリー全体の受注残は約7,500機にのぼり、このうち約70%を大型派生型であるA321が占めています。今回の設備転換は、同社が進めるA320ファミリーの世界的な増産に向けた生産インフラ整備の一環となります。
拠点全体の雇用創出効果も示されています。現在約6,000人の従業員が勤務するブロートン拠点において、Airbusは2026年中、拠点全体で約480人の新規雇用を創出する計画で、このうち250人が改修施設で勤務します。
かつてA380の主翼を生産していた施設は、A320ファミリーの受注残の約70%を占めるA321向けの主翼生産施設へと転換が進められています。1億5000万ポンドの資金投入とともに、ブロートンにおける主翼製造設備そのものが、A321の増産に対応する新たな生産体制へ組み替えられていることが今回のポイントです。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













