今回のニュースのポイント
厚生労働省が9月29日に公表した2025年の「医療施設(動態)調査」と「病院報告」によると、2025年10月1日時点の全国の病院は8,001施設となり、前年から59施設減少しました。病院の病床数は145万322床で、前年同期から1万9,523床減少。一般病床だけで1万921床減りました。一方、2025年年間の病院の病床利用率は77.9%と前年から0.9ポイント上昇し、1日平均在院患者数も0.2%増加しました。病床数が前年から減少する一方、病院の病床利用率は前年を上回りました。
本文
厚生労働省が9月29日に公表した令和7年(2025年)の「医療施設(動態)調査」および「病院報告」の結果から、全国の病院数や病床数が減少する一方、年間を通じた病院の病床利用率は上昇している実態が明らかになりました。
2025年10月1日時点における全国の活動中の医療施設総数は17万9,146施設でした。このうち「病院」は8,001施設で、2024年10月1日時点から59施設(0.7%)減少しました。病院の全病床数は145万322床となり、前年同期の146万9,845床から1万9,523床(1.3%)減少しています。また、一般診療所の病床数も6万7,790床と前年から4,661床(6.4%)減少したため、歯科診療所を含む医療施設全体の病床数は151万8,172床となり、前年同期から2万4,185床(1.6%)減少しました。
2025年10月1日時点の病院病床数を種類別にみると、「一般病床」が86万8,807床(病院全体の59.9%)で前年比1万921床減少しました。このほか「精神病床」は31万1,579床で4,568床減、「療養病床」は26万4,656床で3,865床減となり、主要な病床区分で揃って前年を下回っています。
一方、2025年年間(1月~12月)の患者利用状況をまとめた「病院報告」によると、同年の病院における1日平均在院患者数は113万4,901人で、前年(2024年中)から1,705人(0.2%)増加しました。2025年年間の病院全体の病床利用率は77.9%となり、前年の77.0%から0.9ポイント上昇しました。病床の種類別では、一般病床の利用率が73.3%から74.7%へ1.4ポイント上昇し、療養病床も85.0%から85.4%へ0.4ポイント上昇しています。精神病床の利用率は81.4%で前年と同水準でした。
また、2025年年間の病院の1日平均外来患者数は119万3,754人で、前年から1万8,489人(1.5%)減少しました。病院の平均在院日数は25.1日となり、前年の25.6日から0.5日短縮しました。病床別では、一般病床が15.3日(前年比0.2日短縮)、療養病床が114.7日(同2.7日短縮)、精神病床が246.3日(同8.7日短縮)となっています。
2025年10月1日時点の医療施設の施設数全体では、病院が59施設減となった一方で、一般診療所は10万5,521施設と前年同期から314施設増加しました。ただし、一般診療所の内訳をみると、ベッドを持つ「有床診療所」が5,160施設と255施設(4.7%)減少したのに対し、「無床診療所」が10万361施設と569施設(0.6%)増加しており、一般診療所全体が増加する一方、有床診療所は減少しています。
全国の病院では2024年10月から1年間で病院数と病床数が前年を下回る一方、2025年年間の1日平均在院患者数はわずかに増え、病床利用率は77.9%に上昇しました。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













