病院には1日112.7万人が入院、外来123.6万人 病床利用率77.4%、厚労省6月統計

2026年09月09日 08:54

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厚生労働省。2026年6月の全国の病院では、1日平均在院患者数が112万7319人、1日平均外来患者数が123万6374人となった。6月末の病床利用率は77.4%だった

今回のニュースのポイント

厚生労働省が9月8日に公表した「病院報告(2026年6月分概数)」によると、全国の病院における1日平均在院患者数は112万7319人となり、前月から1万6723人増加しました。1日平均外来患者数は123万6374人で、前月から16万1295人増えています。また、6月末時点の病院全体の病床利用率は77.4%となり、5月末の75.3%から2.1ポイント上昇しました。病床の種類によって利用状況や平均在院日数には顕著な開きが見られます。

本文
 日本の医療機関で1日にどれほどの人が診療を受け、ベッドがどの程度運用されているのか。厚生労働省が8日に発表した「病院報告(2026年6月分概数)」から、全国の病院における最新の利用動向が数値として示されました。

 今年6月の1カ月間において、全国の病院における1日平均の在院(入院)患者数は112万7319人でした。前月(5月)の110万5096人から1万6723人増加しています。一方、6月の1日平均外来患者数は123万6374人となり、前月の107万5079人から16万1295人増加しました。

 病院の設備利用状況を示す「月末病床利用率」を見ると、6月末時点の病院全体での利用率は77.4%となり、5月末の75.3%から2.1ポイント上昇しました。

 病床の種類別に6月末の利用率を分解すると、療養病床が85.3%(前月比0.3ポイント増)で最も高く、次いで精神病床が81.2%(同0.3ポイント増)、一般病床が73.9%(同3.1ポイント増)となっています。結核病床は25.2%(同0.3ポイント増)、感染症病床は7.2%(前月と同水準)でした。一般病床の利用率が前月から3.1ポイント高まったものの、これらのデータは病床の稼働実績を示すものであり、直ちに医療提供体制の逼迫を意味するものではありません。

 今回の統計で、病床の種類による違いを明確に映し出しているのが「平均在院日数」の指標です。入院患者がどの程度の期間在院しているかを示す平均在院日数は、6月の病院全体平均で23.7日となり、5月の26.2日から2.5日短くなりました。

 病床の種類ごとに見るとその差は大きく、一般病床の6月の平均在院日数は14.4日(前月15.9日)にとどまるのに対し、療養病床では111.8日(前月122.9日)と100日を超えています。さらに精神病床では227.8日(前月254.4日)に及びます。このほか、結核病床は58.2日(前月64.2日)、感染症病床は8.7日(前月9.9日)となっています。

 病院では、掲載されている各病床種別で5月から6月にかけて平均在院日数が短くなりましたが、過去の推移グラフを観測すると平均在院日数は月ごとに上下する動きを見せており、単月の前月比のみから入院期間の短期化という構造変化が定着したと判断することはできません。外来患者数についても、5月に大きく減少した後、6月に増加している影響が含まれており、需要の急増と決め付けることは不適切です。

 6月の全国の病院では、1日平均112万7319人が入院生活を送り、123万6374人が外来を受診しました。そして月末のベッドは77.4%が使用されていました。平均在院日数は病床の種類によって大きく異なり、一般病床の14.4日に対し、療養病床は111.8日、精神病床は227.8日となっています。「病院」という共通の名称の裏で、病床の区分に応じた多様な医療が提供されている実状が、月次統計の客観的な数字によって浮き彫りとなっています。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)