米重要鉱物、既知鉱床1271カ所 412カ所は資源確認も生産実績なし、USGS

2026年09月30日 08:29

米国内重要鉱物イメージ

米国内の重要鉱物資源のイメージ。USGSは59種類の重要鉱物について1,271カ所の既知鉱床を整理し、このうち412カ所は資源が確認・文書化されている一方、過去または現在の生産者として分類されていない(画像はイメージ)

今回のニュースのポイント

米地質調査所(USGS)は9月29日、米国内の重要鉱物鉱床に関するデータベースを更新したと発表しました。対象は59種類の重要鉱物で、41州とプエルトリコにある1,271カ所の既知鉱床を収録しています。このうち約3分の1にあたる412カ所は、重要鉱物の資源量が確認・文書化されている一方、過去または現在の生産者として分類されていません。USGSはこれらを潜在的な供給源として注目するとともに、全米の調査・マッピングの優先順位付けに活用します。

本文
 米地質調査所(USGS)は9月29日、米国内の重要鉱物鉱床に関するデータベースを更新したと発表しました。対象となる59種類の重要鉱物について、41州とプエルトリコに位置する1,271カ所の既知鉱床に関するデータを整理・収録しています。このうち412カ所は重要鉱物の資源が確認・文書化されているものの、過去または現在の生産者として分類されていない鉱床としてまとめられています。

 USGSは各鉱床について、鉱床の分類タイプ、含まれる重要鉱物の種類、公表されている資源量や埋蔵量、過去および現在の生産実績などを整理しています。1,271カ所のうち412カ所は、重要鉱物の資源が確認・文書化されている一方、過去または現在の生産者として知られておらず、USGSは潜在的な重要鉱物供給源となる可能性があるとして注目しています。

 米内務省高官は今回の発表において、供給網寸断のリスクが最も高いとされる重要鉱物10種類のうち、9種類が米国内に存在し、その中には4種類のレアアース元素も含まれると説明しています。

 今回のデータベース更新では、2025年版の米国重要鉱物リストで新たに加えられた鉱物のうち、ホウ素、銅、鉛、リン酸塩、カリ、レニウム、シリコン、銀、ウランの9種類に関するデータを今回のデータベースに追加しました。新規追加10種類のうち原料炭については、別に十分なデータが存在するとして今回の収録対象から除外しています。

 USGSは、今回のデータベースを推進中の「Earth Mapping Resources Initiative(Earth MRI)」における調査地域の優先順位付けなどに活用します。Earth MRIは航空地球物理探査や地質マッピングなどを通じて全米の地質情報を更新する取り組みで、USGSによると、すでに米国の3分の1を超える地域を再マッピングしています。2031年までに完了を目指す国内重要鉱物資源のポテンシャル評価を支える基盤として進められています。

 USGSは今回のデータベースを通じ、Earth MRIによる詳細調査の優先地域を策定するなど、米国内に存在する重要鉱物資源の位置や規模、生産状況の把握を進める方針です。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)