日銀マネタリーベース、9月末535兆円 国債残高は15.9兆円減

2026年10月07日 12:37

日銀1

日本銀行が発表した2026年9月末のマネタリーベースは535兆4,214億円となり、前月末から8兆3,438億円減少した。日銀保有の長期国債残高も504兆80億円に減少した。日本銀行本店(画像は資料写真)

今回のニュースのポイント

日本銀行が発表した9月末のマネタリーベースは535兆4,214億円となり、8月末から8兆3,438億円減少しました。内訳として日銀当座預金が7兆7,267億円減少しています。一方、日銀の資産側では長期国債残高が15兆9,197億円大幅に減少して504兆80億円となりました。月中の長期国債買い入れ額が2兆3,172億円だった一方、償還等が18兆2,369億円に達し、買入額を大幅に上回ったことが背景にあります。

本文
 日本銀行が10月7日に発表した「マネタリーベースと日本銀行の取引」によると、2026年9月末のマネタリーベース(市中に流通する通貨と日銀当座預金の合計)の残高は535兆4,214億円となり、8月末の543兆7,652億円から8兆3,438億円減少しました。

 マネタリーベースを構成する内訳を見ると、最も大きく減少したのは金融機関が日銀に預けている日銀当座預金です。8月末の424兆3,220億円から9月末には416兆5,953億円となり、1カ月で7兆7,267億円減少しました。日本銀行券発行高は114兆8,673億円から114兆2,474億円へ6,199億円減少し、貨幣流通高は4兆5,759億円から4兆5,787億円へ28億円増加しました。

 一方、日本銀行の資産側の項目を見ると、長期国債の保有残高が大きく減少しています。9月末の長期国債残高(国庫短期証券を除く)は504兆80億円となり、8月末の519兆9,277億円から15兆9,197億円減少しました。7月末の519兆3,819億円から8月末にかけては5,458億円増加していたものの、9月末にかけて大幅な減少に転じた形です。

 月中の取引フローを整理すると、9月中の日銀による長期国債の買い入れ実績は2兆3,172億円でした。これに対し、償還等は18兆2,369億円に達しました。差引すると15兆9,197億円のマイナスとなり、これが月末残高の減少額と一致します。今回の残高減少は、日銀が保有国債を市中で売却したためではなく、月中の償還等が買い入れ額を大幅に上回ったことによるものです。

 その他の資産項目では、貸出支援基金の残高が8月末の39兆1,059億円から9月末には35兆6,645億円へ3兆4,414億円減少しました。この減少額は全額が「貸出増加支援資金供給」の減少によるものです。このほか、社債等の残高が1兆3,577億円から1兆704億円へ2,873億円減少したほか、信託財産ETFの残高は36兆9,835億円から36兆9,558億円へ277億円減少しました。

 9月はマネタリーベースの内訳として日銀当座預金が7兆円超減少した一方、日銀の資産側では長期国債残高が約16兆円減少しました。日銀は月中に2兆円超の国債を買い入れたものの、18兆円を超える償還等がこれを上回り、9月末の長期国債残高は504兆円まで低下しています。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)