景気一致指数、8月1.9ポイント低下 生産・出荷が下押し、先行指数は上昇

2026年10月08日 06:04

ロボット生産ラインイメージ

2026年8月の景気動向指数は、生産や出荷関連の指標が一致指数を下押しした。CI一致指数は前月から1.9ポイント低下の118.7となった。製造現場をイメージした生産ライン(画像はイメージ)

今回のニュースのポイント

内閣府が7日発表した2026年8月の景気動向指数(速報)によると、景気の現状を示すCI一致指数は前月から1.9ポイント低下の118.7となりました。鉱工業用の生産財や耐久消費財の出荷、鉱工業生産、輸出数量といった生産・出荷関連の主要指標が相次いで低下し、一致指数を下押ししました。一方で、3カ月・7カ月の後方移動平均はいずれも小幅な上昇を維持しています。また、景気の先行きを示すCI先行指数は中小企業売上げ見通しDIなどの押し上げにより前月から0.4ポイント上昇の118.0となり、一致指数の単月低下と先行指数の上昇が対照的な動きを見せました。

本文
 内閣府が10月7日に発表した2026年8月の景気動向指数(2020年=100、速報)によると、景気の現状を示すCI一致指数は118.7となり、前月から1.9ポイント低下しました。7月は前月比1.7ポイント上昇の120.6となっていましたが、8月は生産や出荷関連の指標が相次いで低下し、一致指数を押し下げる要因となりました。

 8月の一致指数を押し下げた主な要因は、生産・出荷および輸出関連の指標です。構成系列のうち、鉱工業用生産財出荷指数が前月比4.0%低下し、一致指数への寄与度はマイナス0.64ポイントとなりました。また、耐久消費財出荷指数が4.8%低下してマイナス0.44ポイント、生産指数(鉱工業)が1.7%低下してマイナス0.32ポイント、輸出数量指数が2.7%低下してマイナス0.35ポイントとなり、主要な生産・出荷・輸出指標がそろってマイナス寄与となりました。商業販売額も、小売業(前月差マイナス1.0ポイント)と卸売業(同マイナス1.4ポイント)がそれぞれマイナス0.14ポイントの寄与となりました。一方、営業利益(全産業)はトレンドによる寄与度がプラス0.13ポイントとなっています。

 単月の一致指数は1.9ポイント低下したものの、指数の動きをならして見る後方移動平均では、3カ月後方移動平均は119.4で前月から0.13ポイント上昇し、7カ月後方移動平均も118.3で前月から0.10ポイント上昇しました。単月では大きく低下したものの、後方移動平均はいずれも小幅な上昇を維持しています。

 一方、数カ月後の景気変動を示すCI先行指数は118.0となり、前月から0.4ポイント上昇しました。7月の1.4ポイント上昇に続いてプラスを維持しています。先行指数を大きく押し上げたのは中小企業売上げ見通しDIで、前月から7.3ポイント上昇し、寄与度はプラス0.60ポイントとなりました。このほか、消費者態度指数が前月差0.6ポイント上昇(寄与度プラス0.22ポイント)、日経商品指数(42種総合)が前月比1.2%上昇(同プラス0.17ポイント)となり、指数上昇に寄与しました。一方で、新規求人数(除学卒)が前月比1.5%減少、新設住宅着工床面積が3.4%減少となり、先行指数の下押し要因となりました。

 なお、景気に遅れて動くCI遅行指数は前月差0.9ポイント低下の112.1となり、7月の113.0から低下に転じました。

 8月は生産や出荷関連の低下を背景に一致指数が前月から1.9ポイント下がった一方、3カ月、7カ月の後方移動平均はいずれも小幅な上昇を維持しました。先行指数も中小企業の売上げ見通しなどが押し上げ、前月から0.4ポイント上昇しました。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)