今回のニュースのポイント
国民生活センターの発表によると、子どもが感電した、または感電しそうになった経験を持つ保護者500人へのアンケートで、72%がその際に子どものすぐ近くか同じ部屋にいたことが分かりました。また、医療機関ネットワークには2021年4月以降、15歳以下の子どもの感電・熱傷事故が38件寄せられ、コンセントへの金属挿入のほか充電ケーブルの差し込みなどでも入院事例が発生しています。同センターは電源まわりの環境見直しを呼びかけています。
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家庭内における子どもの感電や熱傷について、見守りを行っている状況でも危険な場面が発生している実態が明らかになりました。独立行政法人国民生活センターが10月21日に公表した調査結果によると、子どもが感電した、あるいは感電しそうになった経験を持つ保護者500人のうち、発生時に子どもの「すぐ近くにいた」、または「同じ部屋にいた」と回答した割合が合わせて72%に達しました。同センターは、大人の見守りだけでは事故を完全に防ぐことが難しい場合があるとして、家庭内のコンセントや配線まわりの安全対策を見直すよう呼びかけています。
公表された資料では、全国の医療機関ネットワークに2021年4月1日から2026年7月31日までに寄せられた、15歳以下の子どもによる感電や熱傷の事故情報38件が分析されています。被害を受けた子どもの年齢は9歳以下が全体の9割近くを占め、特に好奇心や行動範囲が広がる4歳児が8件で最多となりました。なお、この38件は日本全国で発生した事故の総数ではなく、同ネットワークの参画医療機関から収集された事例を取りまとめたものです。
事故の原因別では、壁のコンセントなどに針金やヘアピン、鍵などの金属製異物を差し込んだことによる事例が28件と大半を占めました。このほか、電源コードなどの破損部分を介した受傷が4件、充電ケーブルなどをコンセントに差し込もうとした際の受傷が4件、家電製品の破損により露出した電極への接触が2件となっています。報告書では、3歳の男児が充電ケーブルの端子をコンセントに差し込み、手に熱傷を負って入院した事例などが紹介されています。
こうした事故や危険な場面について、保護者側への意識調査からも日常的な発生状況が示されています。現在または過去3年以内に9歳以下の子どもを養育し、感電やその未遂を経験した保護者500人を対象としたアンケートでは、発生時の状況として「すぐ近くにいた」が195人、「同じ部屋にいた」が165人で、計360人(72%)を占めました。ヒヤリ経験などに関係した設備や機器(複数回答)では、壁のコンセント(264件)や延長コード(138件)に加え、スマートフォン関連製品(63件)も挙げられています。この調査は感電に至らなかった事例も含んでおり、前述の医療機関ネットワーク事例とは別の調査です。
医療機関ネットワークに寄せられた38件の治療状況を見ると、通院治療が必要となった事例が14件、入院を要した事例が8件ありました。感電による電撃傷は皮膚表面の熱傷にとどまらず、筋肉や神経、さらには心臓などの深部組織に影響を及ぼす場合があり、状況によっては不整脈などを引き起こす危険性もあります。同センターは防止策として、延長コードや電源タップを子どもの手が届きにくい場所に配置すること、垂れ下がったコードを結束して整理すること、コンセントカバーやキャップを活用すること、クリップやヘアピンなどの金属製品を手の届かない場所に保管することを求めています。
子どもの事故防止には、大人が目を配り危険性を教えることに加え、物理的に危険な箇所へ触れにくい家庭環境を整えることが欠かせません。床付近のコンセントや延長コード、充電ケーブルの端子、被覆が破損したコードなどがないか、日常的な安全点検が有効です。万一、子どもが感電した疑いがある場合は、感電の連鎖を防ぐため電源を切るなど救助者の安全を確保した上で子どもを電源から離し、意識や呼吸の有無を確認して、速やかに医療機関への相談や救急通報を行うことが重要となります。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













