今回のニュースのポイント
MARUWAは2026年10月27日、2027年3月期中間決算を発表し、売上高は前年同期比41.7%増の469億円、営業利益は62.4%増の176億円となりました。売上高と各利益は中間期として過去最高を更新しました。次世代高速通信向け需要の拡大や汎用メモリ向け需要の回復などが寄与しました。通期営業利益予想は337億円から383億円へ再上方修正しました。下期には瀬戸工場と土岐工場の新棟を稼働させる計画で、年間配当予想は110円に据え置いています。
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株式会社MARUWAが10月27日に発表した2027年3月期中間連結決算(2026年4月1日~9月30日)は、売上高が前年同期比41.7%増の469億円、営業利益が同62.4%増の176億円となりました。売上高、営業利益、経常利益、中間純利益のすべてで中間期としての過去最高実績を更新しました。同社は足元の強い需要動向を反映し、通期の連結業績予想について2026年7月29日に続く再上方修正を発表し、営業利益予想を従来の337億円から383億円へと引き上げました。
中間期の利益面では、経常利益が前年同期比58.6%増の176億円、親会社株主に帰属する中間純利益が同63.5%増の121億円に達しました。売上高営業利益率は前年同期の約32.7%から約37.5%へと約4.8ポイント改善し、高い収益性を発揮しています。また、同社が7月29日に公表した中間期の業績予想(売上高422億円、営業利益148億円)に対しても、実績の売上高は11.2%、営業利益は19.0%上回り、7月時点の会社予想を上回る業績となりました。
事業部門別では、主力のセラミック部品事業が全社の業績伸長を強力に牽引しました。同事業の売上高は前年同期比44.7%増の418億円、セグメント利益は同62.7%増の178億円となりました。同社の説明によると、情報通信関連における次世代高速通信向け部材の需要が拡大したほか、半導体関連では汎用メモリ向けの需要回復が進み、車載関連でも新エネルギー車向け製品が堅調に推移しました。複数の成長分野における旺盛な電子材料需要が、同事業の大幅な増収増益を支えています。
好調な中間期実績と下期の需要見通しを踏まえ、同社は2027年3月期の通期連結業績予想を再度引き上げました。修正後の通期予想は、売上高が従来予想比8.8%増の1,015億円(82億円増額)、営業利益が同13.6%増の383億円(46億円増額)となります。通期営業利益の383億円という水準は、前期実績の249億円に対して53.3%の増益を見込む水準です。次世代高速通信向けでの強い需要継続や新エネルギー車向け差別化製品の拡大などを織り込み、2度目の上方修正に踏み切りました。
旺盛な需要に対応するため、生産能力の増強に向けた設備投資も着実に進展しています。同社は下期より、通信関連の増産を担う瀬戸工場新棟と、車載関連の生産体制を拡充する土岐工場新棟を新たに稼働させる計画です。これらに先立ち、半導体関連の三春工場新棟は第2四半期からすでに稼働を開始しており、汎用メモリ向けの生産強化に貢献しています。市場ごとの需要拡大に合わせ、タイムリーな生産拠点の拡張が進められています。
財務面では、利益の拡大とともに運転資金の動きにも特徴がみられました。中間期の営業活動によるキャッシュ・フローは約66億円となり、前年同期の約90億円から減少しました。事業規模の急拡大に伴って売上債権や棚卸資産が増加したことが影響しています。大幅な営業増益を達成する一方で、運転資金需要の増加が資金収支に反映された形です。なお、2027年3月期の年間配当予想については、中間配当55円、期末配当予想55円の計110円とする従来予想を据え置きました。
今回の決算と業績予想の修正は、次世代高速通信、半導体メモリ、新エネルギー車といった複数の先端分野において、高機能セラミック部品の需要が同時に拡大している産業環境を鮮明に示しました。同社は中間期の上振れを受けて通期予想を再上方修正し、新工場の立ち上げによる供給力増強を急いでいます。需要の急拡大に伴って生産設備の増強が進む一方、売上債権や在庫の増加に伴う運転資金需要が生じるという、急成長局面にある電子材料メーカー特有の動態が表れています。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













