1億6000万円のクルマに注文殺到

2013年03月12日 09:04

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3月5日から17日の会期で開かれているジュネーブモーターショー2013で、イタリアのフェラーリ社は、ラ・フェラーリの発表を行った。

 3月5日から17日の会期で開かれているジュネーブモーターショー2013で、イタリアのフェラーリ社は、ラ・フェラーリの発表を行った。このラ・フェラーリは通常のラインナップではなく、F40、F50、エンツォ・フェラーリと受け継いだスペシャルなライン。6.3リッターV12気筒ガソリンエンジンと、HY−KERSと呼ばれるモーターを組み合わせ、システムトータルで最高出力が963psと換算できるスーパーカーだ。限定生産で予定数は499台。日本での価格は1億6000万円ほどになる見込みだ。
 
 このラ・フェラーリには3月5日のワールドプレミアムからわずか3日間で1000人の購入希望者が殺到したという。そのラ・フェラーラと同様にジュネーブモーターショー2013年で話題となったのが、ランボルギーニ社のヴェネーノ。こちらは740psを発生する6.5リッターV12気筒のガソリンエンジンを搭載。未来的なフォルムで駆動方式はAWDを採用した。最高時速は355キロにも達するという。しかしランボルギーニ・ヴェネーノについて最高速よりも驚かされるのは、その価格だ。300万ユーロというからラ・フェラーラの約3倍にあたる。それでも初披露となったジュネーブモーターショーの開催を待たずに、既に限定数の3台はすべて完売してしまっているらしい。

 さらにスーパーカーの話題をもうひとつ。ポルシェ社が新しい911GT3のワールドプレミアを、やはりジュネーブモーターショー2013で行った。この911GT3は「公道も走れるレースカー」といっても過言ではなく、実際にはサーキットユースがメインになる。日本でも3月12日から予約が始まり、車両本体価格は1859万円になるという。そのポルシェ社は、ジュネーブモーターショーの会期中の3月11日に、この1、2月期の販売台数を発表したが、前年同時期比20%増の2万2515台を数え、1月、2月の単月の実績でも前年を大きく上まわっている。

 予約が殺到しているラ・フェラーリやヴェネーノのようなプレミアムなスーパーカーは、一般の流通段階になると、おそらくメーカーが発表した価格よりも、はるかに高い価格で取引されることも予想される。GT3にしてもニーズはレーシングチームやお金持ちのレーサーだけとは言えず、マニアックなスーパーカーファンやポルシェフリークの中には2000万円近いお金がかかっても、どうしても手に入れたいと考えている人も多いだろう。いずれにしても「夢のクルマ」の世界は、別次元の活況に沸いているようだ。(編集担当:帯津冨佐雄)