日本国民に困難を克服する勇気感じた 温総理

2011年06月14日 11:00

 外務省によると、日中映像交流事業「映画・テレビ週間」「アニメ・フェスティバル」の開幕行事で、温家宝総理は日本の総理特使として出席した麻生太郎元総理ら一行に対し「東日本大震災の発生にもかかわらず日本側は予定どおり開幕行事を実施し、代表団を派遣した。我々は日中友好の推進に対する日本国民の真摯な気持ちを感じただけでなく、震災後の日本国民に冷静さ、自信、困難を克服する勇気を感じた」とするとともに「改めて、麻生特使及び日本側の友人を通じて中国国民から日本国民に対する友好的な気持ちをお伝えしたい」としたという。

 一方、麻生大使からは、さきに温総理が福島県、宮城県の被災地を慰問されたことに感謝の意を伝えるとともに「映画やアニメは言葉が通じなくても映像を通じて内容を理解することができ、その点で人と人とのコミュニケーションを良くする上で大変効果的であり、映画やアニメをもっと高く評価すべきである」と伝え、「アニメ、コンテンツ産業、映像等のビジネス交流の拡大は友好感情を促進するだけでなく、両国の国益にも資する」として、映像分野での日中間の協力関係、ビジネス拡大を呼びかけた、としている。(編集担当:福角忠夫)