神戸製鋼、インド・ニューデリー郊外に溶接事業部門の新会社を設立

2011年04月21日 11:00

 現在インドでは、発電所の新設が多く計画されているなど、エネルギー分野での溶接材料の需要は著しく伸長しており、すでにインドへ進出、または今後進出を計画している日系ユーザーに対し、溶接材料や溶接システムを含むトータルサポートが行えるような体制の構築が急務となっている。

 そんな中、神戸製鋼所は18日、インド・ニューデリー郊外のハリヤーナ州グルガオンに、溶接材料の販売や溶接システムの販売支援、メンテナンス業務の支援などを行う会社「Kobelco Welding India Pvt. Ltd.」を、2011年6月に設立することを発表した。

 新会社の設立によって同社は、溶接事業部門として同社の強みである高付加価値溶材(エネルギー分野で多用される低合金耐熱鋼用溶接材料、Ni基合金系溶接材料、ステンレス鋼用溶接材料や低温用鋼用溶接材料など)を中心とした拡販を期待。また、インドは溶接材料の原材料である線材などの鉄鋼原料や溶剤原料などの新規調達先としても期待されており、コスト競争力の強化を目指すためにも新規原材料の探索、調達業務の支援を行う。

 今回の発表にて同社は、溶接事業部門としてインドの成長市場に参入し、同事業部門の成長の糧とすること、そしてインド市場でのマーケティング機能の強化やアセアンと連携した効果的な営業活動などの取り組みを推進し、将来を見据えた事業体制の構築やナショナルスタッフの育成基盤づくりを図ることを伝えている。