アメリカの能力減じないことが大事 岡本公述人

2011年02月23日 11:00

 橋本内閣時代に総理補佐官(沖縄担当)として活躍した元外交官で現在、外交評論家の岡本行夫岡本アソシエイツ代表は22日開かれた衆議院予算委員会公聴会で公述人として意見を述べ、沖縄に駐留するアメリカ海兵隊のグアム移転について「海兵隊の駐留は日本のための抑止力になっている」とし、「アメリカの能力を減じないようにすることが大事」と現段階で国外に移出させることには反対の考えを示した。

 岡本氏は「アメリカとの信頼関係を崩してはいけない」と日米関係を基軸においた外交・安全保障体制の重要性を語った。

 また在日米軍基地の沖縄の負担軽減のために「日本全体として考えること」の有用性を述べた。

 阿倍知子社会民主党政策審議会長(衆議院議員)が政府と沖縄との間で膠着状態が続いている普天間基地移設問題に関し、海兵隊のグアム移転、沖縄の基地負担軽減について意見を求めた。
(編集担当:福角忠夫)