7月第5週にして8月第1週(7月29日~8月2日)の来週は5日間の取引。月末月初をはさむので国内も海外も経済指標の発表が多く、3月期決算企業の4~6月期決算も主力銘柄が数多く登場してくる。アメリカでは7月30~31日にFOMCが開かれ、8月2日には雇用統計の発表がある。29~31日はFOMC結果待ちに月末のドレッシング買いが加わり、8月2日は雇用統計待ちに利益確定売りの金曜日が加わるなど、「待ち」に「月末・週末要素」を足しても「夏枯れ」が差し引かれて今週同様、低調な売買が続きそうだ。
来週の国内の経済指標は、29日は6月の商業統計:小売業販売額、大型小売店(既存店)販売額、30日は6月の労働力調査:完全失業率、有効求人倍率、6月の全世帯家計調査(消費支出)、6月の鉱工業生産指数速報値、31日は6月の毎月勤労統計調査(現金給与総額)速報値、6月の新設住宅着工戸数、8月1日は7月の新車販売台数、2日は7月のマネタリーベースが、それぞれ発表される。最も重要なのは30日の労働力調査だが、商業統計や家計調査も個人消費の動向をつかむ上で見逃せない統計と言えそうだ。
7月29日には黒田日銀総裁が内外情勢調査会で講演を行う。8月1日には長期金利の指標になる10年国債の入札が行われる。政治日程では7月30日から8月2日まで上海で日中韓FTA第2回交渉が行われるほか、8月2日から7日までの日程で臨時国会が開かれ、7月21日の参議院選挙で当選した議員が初登庁して議長、副議長を選出する。
決算発表のスケジュールは、いよいよ主力銘柄が目白押しで7月31日は前半のピークになる。今週のキヤノン<7751>や信越化学<4063>やJFEHD<5411>がそうだったように、同業種銘柄の株価や株価指数に影響を及ぼしそうだ。
29日は神戸製鋼<5406>、コマツ<6301>、日立建機<6305>、三井住友FG<8316>、大和証券G<8601>。
30日はJT<2914>、花王<4452>、オリエンタルランド<4661>、富士フイルムHD<4901>、住友電工<5802>、日立<6501>、オムロン<6645>、富士通<6702>、川崎重工<7012>、東京エレクトロン<8035>、オリックス<8591>、JPX<8697>、JR東日本<9020>、ANAHD<9202>、KDDI<9433>、ソフトバンク<9984>。
31日は味の素<2802>、日清食品HD<2897>、王子HD<3861>、武田<4502>、第一三共<4568>、資生堂<4911>、JXHD<5020>、旭硝子<5201>、新日鐵住金<5401>、東芝<6502>、三菱電機<6503>、NEC<6701>、パナソニック<6752>、TDK<6762>、デンソー<6902>、村田製作所<6981>、日東電工<6988>、三菱重工<7011>、ホンダ<7267>、富士重工<7270>、HOYA<7741>、任天堂<7974>、住友商事<8053>、ユニ・チャーム<8113>、三菱UFJ<8306>、みずほ<8411>、三菱地所<8802>、日本郵船<9101>、商船三井<9104>、JAL<9201>、東京ガス<9531>、NTTデータ<9613>。
8月1日はアサヒG<2502>、キリンHD<2503>、三菱ケミカルHD<4188>、アステラス製薬<4503>、エーザイ<4523>、シャープ<6753>、ソニー<6758>、京セラ<6971>、スズキ<7269>、伊藤忠商事<8001>。
2日は国際石油開発帝石<1605>、三越伊勢丹HD<3099>、旭化成<3407>、塩野義製薬<4507>、楽天<4755>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、キーエンス<6851>、トヨタ<7203>、三井物産<8031>、三菱商事<8058>。
なお、8月2日の大引け後にはファーストリテイリング<9983>が国内ユニクロ既存店売上高など7月の月次発表を行う。新規IPOは、7月30日に中古車販売のネクステージ<3186>が東証マザーズに新規上場する。公開価格は1700円。