リクルート、インド大手の人材紹介会社を完全子会社化

2013年09月01日 17:04

 リクルートホールディングスの海外展開が勢いづいている。2013年4月に中国、東南アジアを中心に人材紹介業を行う会社を買収したばかりだが、今度はインドである。
 
 リクルートホールディングスは100%子会社である香港のRGF Hong Kong LtdとシンガポールのRGF HR Agent Singapore Pte. Ltd を介して、インド最大級のエグゼクティブサーチ会社のひとつNuGrid Consulting Private Limited (以下、「NC社」)の株式の 100%を取得することで合意し子会社化した。それに伴いNC社は、RGF Executive Search Private Limitedに社名を変更する。

 同社グループは、世界中の人々に、より多様な就業機会を提供することを目標としており、国や言語を超えて、様々な求人・求職者ニーズに対して人材紹介・人材派遣・オンラインHRというフルラインナップのサービスを行う「No.1グローバル総合人材サービス企業」を目指し、サービスの拡充に取り組んでいるという。

 人材紹介事業において、同社グループは2007年よりRGF HR Agentとして展開を開始。アジアに進出する日系企業を中心にサービスを提供している。現在、アジア圏で9ヶ国、21都市へと展開を広げている。インドにおいては、11年よりデリー、ムンバイ、バンガロールの3都市に進出。アジアの人材市場で、中国と並んで重要視されるインドにおいて、NC社が培ってきた豊富な人材、現地企業経営者との繋がりや求職者のデータベースと、同社グループが人材紹介分野で培ってきたノウハウを統合することで、成長を見込めると判断し、NC社の完全子会社化に合意した。

 NC社は1998年に設立されたインドのエクゼクティブサーチ会社。部長職以上を対象としたエグゼクティブサーチ事業、シニアマネージャークラスをターゲットとしたサーチ事業、マネージャー以下の中堅・若手層を対象としたセレクション事業の3つを運営し、特にエグゼクティブサーチ事業においては、取締役クラスの累積決定人数が1500人以上と、インドでは最大級の規模を誇っている。なお、同社グループは、人材派遣業を北米、英国、オーストラリアで展開している。(編集担当:久保田雄城)