【今週の展望】東京五輪決定はなかったものとして出直し

2013年10月06日 20:11

 来週、10月第2週(7~11日)は5日間の取引。11日は第2金曜日で、日経平均オプションと日経平均ミニ先物の特別清算指数算出日の「マイナーSQ」になる。海外市場は、7日は中国の上海、深セン市場がこの日まで国慶節休暇で休場し、8日は9月30日以来の取引再開になる。9日は韓国市場が「ハングルの日」で休場、10日は台湾市場が「国慶節(双十節)」で休場する。

 いよいよ来週はノーベル賞ウィーク。発表日程は、7日が医学・生理学賞、8日が物理学賞、9日が化学賞、10日が文学賞(予定)、11日が平和賞、14日が経済学賞。日本人の有力候補者は、7日の医学・生理学賞が「オートファジー」の大隈良典氏(東工大)、小島昇氏(東大)で、関連銘柄はコスモバイオ<3386>、医学生物学研究所<4557>、タカラバイオ<4974>など。8日の物理学賞が「鉄系超伝導体」の細野秀雄氏(東工大)で、関連銘柄は住友電工<5802>、昭和電線HD<5805>など。9日の化学賞が「酸化チタンの光触媒反応」の藤嶋昭氏(東京理科大学長)で、関連銘柄は石原産業<4028>、テイカ<4027>、チタン工業<4098>など。10日(予定)の文学賞が村上春樹氏で、関連銘柄は強いて挙げれば出身地で小説の舞台でもある芦屋市を通る阪急阪神HD<9042>ぐらい。本人はアンチ電子書籍派という。

 国内の経済指標は、7日は8月の景気動向指数速報値、9月の携帯電話各社の契約件数、8日は8月の国際収支、9月の景気ウォッチャー調査、9日は9月の工作機械受注、10日は8月の第三次産業活動指数、機械受注、9月の東京都心部オフィス空室率、消費者態度指数、11日は9月のマネーストック、国内企業物価指数が、それぞれ発表される。9日には9月4、5日に開かれた日銀金融政策決定会合の議事要旨が公表される。

 安倍首相は7、8日にインドネシアのバリ島で開かれるAPEC首脳会議に出席してアベノミクスについて演説した後、8日に同じバリ島で開かれるTPP首脳会合にも出席。9、10日はブルネイで開かれる東アジア首脳会議(EAS)、ASEAN首脳会議に出席する。予算案審議が行き詰まってワシントンから動けないのでアメリカのオバマ大統領は欠席し、ケリー国務長官が代理で出席する。

 主要企業の決算発表は2月期の8月中間期決算が中心、小売や外食が多い。

 7日はファミリーマート<8028>、CVSベイエリア<2687>、リック<3147>、大阪有機化学<4187>、USEN<4842>、北興化学<4992>、カッパ・クリエイトHD<7421>、シグマ光機<7713>、ヨンドシーHD<8008>、パルコ<8251>、井筒屋<8260>、イオン<8267>、ベルク<9974>。

 8日は丸栄<8245>、ローソン<2651>、Jフロントリテイリング<3086>、クリエイトSDHD<3148>、三協立山<5932>、オーエスジー<6136>、マニー<7730>、近鉄百貨店<8244>、東武ストア<8274>、オオバ<9765>。

 9日はABCマート<2670>、ダイセキ環境ソリューション<1712>、久光製薬<4530>、東京個別指導学院<4745>、日本電線工業<5817>、津田駒工業<6217>、竹内製作所<6432>、サイゼリヤ<7581>、くろがね工作所<7997>、ライフコーポレーション<8194>。

 10日はヤマダ・エスバイエル<1919>、サカタのタネ<1377>、コシダカHD<2157>、JIN<3046>、ネクステージ<3186>、東洋電機製造<6505>、コジマ<7513>、スリーエフ<7544>、チヨダ<8185>、高島屋<8233>、松屋<8237>、ポケットカード<8519>、歌舞伎座<9661>、乃村工藝社<9716>、吉野家HD<9861>、ファーストリテイリング<9983>。

 11日はタマホーム<1419>、いちごHD<2337>、ビックカメラ<3048>、コスモス薬品<3349>、住江織物<3501>、レナウン<3606>、市進HD<4645>、明光ネットワーク<4668>、コーナン商事<7516>、ガリバー<7599>、ベスト電機<8175>、マルエツ<8178>、東天紅<8181>、島忠<8184>、リンガーハット<8200>、リベレステ<8887>、東宝<9602>、セントラル警備保障<9740>、リーバイストラウス<9836>、プレナス<9945>。

 8日にエナリス<6079>が東証マザーズに新規上場する。東京が本社で、電力の大口ユーザーがコストを削減するためのサービスを提供している会社で、公開価格は280円。