【今週の振り返り】350円高の後は3連敗でも103円上昇した週

2013年12月14日 20:06

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アメリカの雇用統計改善で月曜日に大幅高した後は、毎日必ず急落する時間帯あり

 裁定解消売りで下落警戒の「SQ週の水曜日」の日経平均は101.38円安の15509.93円で始まったが、午前9時台はおおむね15540~15560円の狭いレンジで推移する。10、11時台はレンジが下がって15520~15550円で、上海、香港市場がマイナスで始まった影響で下げてもすぐに修復され、前場は静かに終わる。

 しかし、後場は先物が先行して売られ約50円下げて15500円割れで始まり、30分足らずの間に15450円、15400円を割り込む。もっとも15386円で下げ止まった後は、午後1時台は15400円台で小動き、2時台は15500円台に乗せての小動きが続き、荒れることなく底堅い。終値は96.25円安の15515.06円で続落。日中値幅は176円もあったが、安値から129円も戻して終えた点が、ボロボロになったこともある11月までのSQ週の水曜日とは違う。TOPIXは-5.88の1250.45。売買高は23億株、売買代金は2兆1171億円で2兆円台を回復した。

 業種別騰落率のプラスは情報・通信、建設の2業種だけ。マイナス業種で下げ幅が小さかったのは鉱業、ガラス・土石、非鉄金属、陸運など。大きかったのはパルプ・紙、ゴム製品、倉庫、精密機器、保険、電気・ガスなどだった。

 11日のNYダウは129ドル安。連邦議会で与野党の財政協議が大筋で合意したことは、17~18日のFOMCで量的緩和縮小に踏み切る環境を整えたという意味でバッドニュースになり株価を押し下げた。1月に連邦政府機関閉鎖に再突入すればもっとバッドニュースだが、12日に2年間の予算枠の合意事項を下院が可決すればその可能性はほぼなくなる。12日朝方の為替レートはドル円は102円台半ば、ユーロ円は141円台前半。NY時間にドル円が102円台を割り込みそうになりドルは弱含みだった。

 日経平均は137.74円安の15377.32円と大幅安で始まる。午前9時31分に15324円まで下げ、前週末6日の高値15327円と、アメリカの雇用統計を好感して上昇した9日の安値15547円の間のマド埋め完了。10時台には15300円を割り込む。下げ幅を少し縮めても11時台にまた下落し、前引けは15265円でほぼマイナス250円の全面安になった。

 後場は前引けと同水準の15200円台の後半で静かな値動きが続く。午後2時台になると15300円台に乗せて下げ幅を若干圧縮しながらも小動きのままに大引け。終値は173.24円安の15341.82円で3日続落した。日中値幅は137円。TOPIXは-8.22の1242.23で日経平均より下落幅が小さくNT倍率は12.35倍に圧縮。売買高は21億株、売買代金は2兆914億円だった。

 業種別騰落率の上昇セクターは不動産、パルプ・紙、ゴム製品、情報・通信の4業種。下落セクター29業種で下落幅が小さいのは水産・農林、石油・石炭など。大きいのは化学工業、その他金融、精密機器、医薬品、陸運、証券などだった。