今、一番熱い注目が注がれているソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)といえば、やはりLINE(ライン)ではないだろうか。今やその存在は、Facebook(フェイスブック)やTwitter(ツイッター)と並んで、ソーシャル・ネットワーキング・サービス業界においてポジションを確立しており、今後もそのユーザー数が増加し続けることは想像にかたくない。FacebookやTwitterが外へ外へと開く形でのコミュニケーションツールとして活用されているのに対し、LINEは限定されたコミュニティでもってコミュニケーションを確立するのに適した構造を持っている。こうした他のサービスとの差別化の成功が、LINEを現在の位置に押し上げたのではないかとの分析もなされている。
そして2014年、こうしたLINEの好調さはまだまだ続くものと思われる。スマートフォン(多機能携帯電話)に特化したアプリ開発を行うことで、13年11月には登録ユーザー数3億人を突破した。その際、LINEの森川亮社長は、「来年(14年)には登録ユーザー数5億人を目指す」との目標を掲げており、現在の勢いを鑑みるに、それはまったく不可能な数字ではないように思われる。
その他のソーシャル・ネットワーキング・サービスでは、FacebookやTwitterが安定した成長をみせており、またその名称や存在はすっかり定着した感がある。しかし今アメリカでは、「スナップチャット」と呼ばれるスマートフォン向けの写真共有アプリが高校生の間で人気を博している。この「スナップチャット」の最大の特徴は、友人と共有した写真を数秒間で消すことの出来る自動消滅機能があること。この機能により、プライバシー漏えいを気にすることなく、今まで以上に気軽に写真共有サービスが楽しむことが出来る。こうした新しいライバルの登場に、Facebookなどの既存のサービスも神経をとがらせている。
今後もこうした新しいサービスが登場してくることが予想される。ますます多様な方向に進化・進歩を遂げるソーシャル・ネットワーキング・サービス業界、そこで生き残ることが出来るのはどのサービスなのか、14年もその動向に大きな関心が集まっている。(編集担当:滝川幸平)