【日経平均】GDPショックからなんとか持ち直し80円高

2014年02月17日 20:27

 保険セクターでは損保ジャパンDIY生命を第一生命<8750>に譲渡するNKSJHD<8630>が40万株の自社株買いを発表し、野村證券は目標株価を引き上げ100円高。第一生命は5円高。MS&ADHD<8725>も野村證券が目標株価を引き上げ14円高になっていた。短期労働者派遣事業からアルバイト紹介、アルバイト給与管理代行などに業態転換したフルキャストHD<4848>は転換後初の12月期決算を14日に発表し、営業利益は81%減だったが今期は倍増の見通し。前期配当も14円とし6期ぶり復配を好感され売買高11位と買われストップ高の80円高で値上がり率1位。家電量販店は野村證券がケーズHD<8282>とヤマダ電機<9831>の目標株価を引き上げ、ケーズHDは194円高、ヤマダ電機は11円高。消費増税前の駆け込み需要で1年分ぐらい稼げるか。

 楽天<4755>は世界で3億人が利用するというスマホ向け対話アプリ「バイバー」を運営するバイバーメディア社を920億円で買収と報じられ、売買代金3位の大商いだったが158円安で値下がり率5位。楽天は14日発表の決算も市場予測を下回っていたが、バイバーが無料で赤字を垂れ流している点も懸念材料か。ネットのアフィリエイト広告を手がけるジャスダックのファンコミニケーションズ<2461>は、3月7日付の東証1部または2部への市場変更、市場変更記念配当と創業15周年記念配当の実施、1株の2株への株式分割、160万株の株式売り出し、さらに自社株消却まで同時に発表するというお盆とお正月とクリスマスが一緒に来たようなにぎやかさ。305円高で昨年来高値を更新した。

 前週の悪役、リソー教育<4714>は経営トップの引責辞任と処分、今後の対応策、決算の下方修正などを発表し10円高と続伸した。上場廃止につながる債務超過は免れ〃真人間〃になって出直すことをマーケットも期待。ドラッグストアのサンドラッグ<9989>も東京都内でシニア向けコンビニを年20店のペースで出店するニュースがあり55円高だったが、4~12月期の経常利益が7.4%増のマツモトキヨシHD<3088>は、三菱UFJ証券が目標株価を引き上げたものの265円安で値下がり率6位だった。

 この日の主役はバイオ創薬関連銘柄。日経新聞にファイザーなど海外のメガファーマが日本に新薬開発拠点を設ける動きがあるという記事が載り、新興市場の創薬ベンチャーに買いが集まった。台風の目は英国のグラクソ・スミスクラインで、治療薬のない希少疾患向けの新薬開発に乗り出す提携の相手と報じられたJCRファーマ<4552>は105円高、抗体創薬に乗り出す提携の相手と報じられたカイオムバイオ<4583>は、14日発表の決算が経常赤字でもおかまいなしにストップ高の700円高だった。

 日本の医薬品大手も負けていない。第一三共<4568>が14日にUMNファーマ<4585>と共同研究契約を結んでノロウィルスのワクチン研究に着手するという材料があり、第一三共は16円高、UMNファーマは一時ストップ高の309円高。インフルエンザ治療薬「アビガン錠」承認近しの富山化学工業を傘下に持つ富士フイルムHD<4901>が、ジャパンティシュエンジニアリング(J-TEC)<7774>の新株予約権を5億4000万円で引き受け、出資比率を50%以上に引き上げて完全子会社化するというニュースもあり、買収側の富士フイルムHDは36円安だったが、J-TECは1株を200株に分割する株式分割、売買単元の100株への引き下げも発表し6.22%上昇の21500円と大幅高になっていた。成長戦略の目玉といわれる「独立行政法人日本医療研究開発機構」を設置する日本版NIH関連法案が通常国会で可決・成立する見通しだが、はたして日本は「世界のバイオ創薬研究センター」になれるか。(編集担当:寺尾淳)