【今週の振り返り】世界の「売り方やめ」で367円も上昇した週

2014年04月05日 20:19

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ウクライナも中国も消費増税後の反動減も横に置いておいて、リスクオンでもオフでもないから薄商い。

 後場は午後0時台のうちにプラスに浮上して、日経平均もTOPIXも前日終値近辺の小動きが続いてプラスとマイナスの間で数えきれないぐらい往復。強弱の材料が拮抗した膠着状態が1時台から2時30分頃までずっと続いた。大引け前にはマイナス圏の14790円付近と14800円付近の間で動き、終値は35.84円安の14791.99円で5日ぶりに反落した。日中値幅は119円と小さかった。TOPIXは+1.36の1204.25で1200台を堅持して7日続伸。前週に続き火曜日に終値のNTねじれ現象が起きた。JPX日経400もプラス。売買高は21億株、売買代金は2兆482億円で2兆円台はこれで9日続いている。

 上昇業種上位は水産・農林、空運、建設、鉱業、鉄鋼、ガラス・土石など。下落業種下位は電気・ガス、パルプ・紙、医薬品、石油・石炭、その他製品、金属製品などだった。

 1日のNYダウは74ドル高で3日続伸。S&P500は過去最高値を更新した。3月のISM製造業景況感指数は53.7で2月の53.2から0.5ポイント改善。市場予測は下回ったが「大寒波が来なければ好景気だった」という証しになり景気後退不安を打ち消した。新車販売台数が好調でフォードは4.6%上昇。GMは首位を保ったがリコール問題でバーラCEOが下院で証言・謝罪して株価は下落。2日朝方の為替レートは、ドル円が103円台後半、ユーロ円が143円近辺で、前週末と比べるとドル円は1円以上、ユーロ円は2円近くも円安が進んだ。

 日経平均は105.89円高の14897.88円で始まる。直ちに14900円台に乗せ、午前9時7分に14936円まで上昇。いったん14900円を割り込んでもすぐ戻せる。しかし上値はなかなか追えず横ばい。スイッチが入ったのが9時50分頃で、先物主導で9時台のうちに14950円にタッチし、10時21分に14989円まで駆け上がる。ひと休みの後、上海、香港市場がプラスで始まり10時33分、日経平均は商いを伴って一気に15000円を突破した。ザラ場では3月12日以来の大台。10時40分に15040円まで上昇した後は15000円台を割りかけては戻し、割りかけては戻しを繰り返して前引は15011円だった。

 後場は15050円を抜く高値で始まり大型主力株中心の買いがなおも続き、午後0時37分には15069円まで上がった。その後は一服しても大台はしっかりキープし水平飛行が続いたが、2時台になると円安の一服もあり、まるで電池が切れたように失速し15000円を割り込み、14900円台前半まで下落。大台を回復できるほどの買いのエネルギーは残っておらず154.33円高の14946.32円で終えた。日中値幅は176円だった。TOPIXは+7.11の1211.36と8日続伸したが、2時台に約9ポイントも下落していた。売買高は25億株、売買代金は2兆2963億円だった。

 業種別騰落率プラス上位は不動産、その他金融、証券、海運、銀行、石油・石炭など。マイナス下位は水産・農林、電気・ガス、空運、倉庫、食料品、その他製品などだった。

 2日のNYダウは40ドル高で4日続伸。S&P500は連日の史上最高値更新。2月の製造業受注は前月比1.6%増。ADP雇用統計は非農業部門民間就業者数が前月比19.1万人で市場予想を下回ったが、前月分が上方修正されて4日の雇用統計への期待が高まった。「利上げはまだかなり先になるだろう」というセントルイス連銀のブラード総裁の発言でさらにリスクオンし、取引終了直前に史上最高値に迫った。3日朝方の為替レートは、ドル円は103円台後半、ユーロ円は143円近辺で前日夕方とあまり変わらない水準だった。

 日経平均は62.86円高の15009.18円と大台を回復して始まる。15000円をいったん割り込んだ後、10時台にかけて一進一退しながら徐々に水準を切り上げ、10時28分に15086円まで上昇した。その後は15030円付近まで下げて再び上昇し、前引は15076円だった。

 後場は15128円で再開。14150円を突破し午後0時52分には15164円まで上昇し、その後は15100円オーバーの水準を2時15分頃まで維持。しかしアジア市場が下落に転じると東京市場も15100円を割り込む。いったん戻しても大引け前には再び下落して、終値は125.56円高の15071.88円。続伸で終値ベースでも3月11日以来の15000円台に乗せた。日中値幅は188円。TOPIXは+5.41の1216.77で9日続伸になり震災前の2011年2月以来の記録。売買高は20億株、売買代金は1兆8714億円で3月18日以来11営業日ぶりの2兆円割れ。ECB理事会、アメリカ雇用統計、日銀会合と続くイベントを前にした様子見で薄商いになった。

 値上がりセクター上位はその他金融、食料品、精密機器、パルプ・紙、保険、鉱業など。下位は医薬品、ガラス・土石など。値下がりセクターは鉄鋼、金属製品、電気・ガス、その他製品の4業種だった。