近年、多くの日系企業においてグローバル化が進み、国内外をつなぐ高信頼・高可用なICTサービスが求められている。米国においては、東西海岸地域における需要が顕著であり、また、ユーザーの日本本社と現地法人の橋渡し役となるバイリンガルエンジニアに対するニーズが高まっている。
富士通<6702>は21日、米国の東西両岸の2拠点において、新たにデータセンターを5月12日より順次開設すると発表した。主に日系企業のユーザー向けにアウトソーシングサービスおよびプライベートクラウド(ホステッド)サービスを提供する。
このサービスは、運用設計とプライベートクラウド基盤で構築を行うほか、バイリンガルのサービスマネージャーを東西(東海岸データセンター:ニューヨーク州、西海岸データセンター:カリフォルニア州)に配置し、日本国内と同等のサービス品質を提供する。
富士通は、これまで、館林システムセンター、明石システムセンターを始めとする、国内計68拠点のデータセンターと、海外の40拠点以上のデータセンターにおいて、アウトソーシングビジネスを展開してきた。その中で、現在米国においては、3拠点のデータセンターにて、米国現地法人のお客様を中心にサービスを提供してきた。
今回、日本本社と同等品質のサービスを海外でも利用したいというニーズの高まりを受け、新たに米国の東西両岸にデータセンターを2拠点開設し、日本品質のアウトソーシングサービスを提供する。それとともにプライベートクラウド基盤を設置し、高信頼なICTサービスを主に日系企業のユーザー向けに提供する。
なお、このサービスにおけるプライベートクラウドサービスは、2013年5月14日に発表したクラウド製品・サービス群の新体系「FUJITSU Cloud Initiative(フジツウ クラウド イニシアチブ)」における「FUJITSU Cloud IaaS Private Hosted LCP(フジツウ クラウド イアース プライベート ホステッド エルシーピー)」サービス。日本国内と同等の運用品質、セキュリティ、インテグレーションなどを提供する。(編集担当:慶尾六郎)