【今週の展望】もみあいの迷宮からどうすれば脱出できるか

2014年05月11日 21:02

 今週、5月第3週(12~16日)は3週間ぶりの5日間フルの取引。連休モードを完全に払拭してエンジン全開といきたいところ。世界の株式市場の休場は、13日はシンガポール、マレーシア、タイが「釈迦誕生祭」で休場、14日はインドが「釈迦誕生祭」で休場、15日はインドネシアが「仏教大祭(ワイサック)」で休場する。インドもインドネシアも仏教徒は人口の1%程度だが、少数派を尊重している。

 今週の国内の経済指標では、12日の景気ウォッチャー調査にまず注目。消費増税後、政府が行った経済調査で初めて発表されるものになるからで、その意味では15日の消費動向調査も重要だろう。12日は3月の国際収支(貿易収支、経常収支)、4月の景気ウォッチャー調査、13日は4月のマネーストック、14日は4月の国内企業物価指数、15日は1~3月期の国内総生産(GDP)、3月の第三次産業活動指数、4月の消費動向調査、16日は3月の鉱工業生産指数(確報値)、稼働率指数が、それぞれ発表される。

 12日は気象庁がエルニーニョ監視速報を発表する。冷夏になると景気に悪い影響を及ぼす。14日はMSCIが銘柄の定期入れ替えを発表する。採用銘柄はインデックス買いで株価上昇の期待が出てくる。15日に黒田日銀総裁がコロンビア大学ビジネススクール(日本経済経営研究所)の東京コンファレンスで講演を行う。週末の17~18日に中国の青島でAPEC貿易大臣会合が開催される。

 主要企業の3月期決算発表は大詰めで12~15日はそれぞれ300社以上が発表する。12日は医薬品、13日はゼネコン、14日はメガバンク各社の決算に注目。ソニー<6758>の決算発表は14日にある。なお、今週も新規IPOの予定はなく、次回は22日。

 12日は不動テトラ<1813>、シャープ<6753>、三越伊勢丹HD<3099>、住友化学<4005>、三菱ケミカルHD<4188>、アステラス製薬<4503>、大正製薬HD<4581>、日立<6501>、日産自動車<7201>、いすゞ自動車<7202>、横浜銀行<8332>、三井不動産<8801>、宇部興産<4208>、持田製薬<4534>、科研製薬<4521>、スクエニHD<9684>、日本ハム<2282>、日東紡<3110>、大王製紙<3880>、ツムラ<4540>、三菱マテリアル<5711>、フジクラ<5803>、ニッパツ<5991>、DMG森精機<6141>、ディスコ<6141>、浜松ホトニクス<6965>、パイオニア<6773>、東急不動産HD<3289>、コカ・コーラ・イースト・ジャパン<2580>、エナリス<6079>、ケネディクス<4321>、クルーズ<2138>。

 13日は大成建設<1801>、ヤクルト本社<2267>、電通<4324>、エーザイ<4523>、小野薬品<4528>、大幸薬品<4574>、クボタ<6326>、ヤマハ発動機<7272>、ニコン<7731>、大日本印刷<7912>、りそなHD<8308>、住友不動産<8830>、西武HD<9024>、近鉄<9041>、NTT<9432>、大林組<1802>、清水建設<1803>、鹿島<1812>、熊谷組<1861>、三井住友建設<1821>、ユニチカ<3103>、千代田化工建設<6366>、三井化学<4183>、ワコールHD<3591>、ニチレイ<2871>、カルビー<2229>、住友大阪セメント<5232>、丸井G<8252>、明治HD<2269>、大陽日酸<4091>、カネカ<4118>、参天製薬<4536>、ネクソン<3659>、太平洋セメント<5233>、THK<6481>、横河電機<6841>、アイフル<8515>、TBSHD<9401>、カカクコム<2371>、トレンドマイクロ<4704>。