ルネサス、営業損益3期ぶりの黒字化

2014年05月14日 07:27

 ルネサスエレクトロニクス<6723>が9日に発表した2014年3月期の連結決算によれば、売上高は前年度比6.0%アップの8330億円で、営業損益が676億円の黒字であったことが分かった。構造改革の実施によりコスト削減効果が寄与したものとみられ、営業損益は3期ぶりの黒字となった。

 自動車向けや産業機器向けのマイコンが好調に推移した。また早期退職により人件費コストが削減できたこともあって、営業損益は3期ぶりに黒字に転換することとなった。しかし工場閉鎖や売却、そして人員の削減のために719億円の特別損失を計上しており、結果最終損益は52億円の赤字となった。しかし前期は1675億円の赤字であったことから回復傾向が十分に伺える。ルネサスエレクトロニクスとしては、さらなる業績回復へ向けて、引き続き構造改革を実施していくとしている。

 ルネサスエレクトロニクスでは、その構造改革を16年3月期までに完了させ、17年3月期には営業利益を2ケタとするとの目標を掲げている。
 
 そして14年の業績予想は第1四半期のみにとどめ、通年での業績予想は示さなかった。その14年度第1四半期の業績予想は、売上高が前年同期比1.5%アップの2020億円、営業損益が200億円、最終損益は140億円の黒字という内容であった。

 構造改革により業績回復の兆候が見られ始めているものの、しかし今期でも最終黒字化のめどは立てられない模様。また構造改革が継続されることから前期よりも特別損失が大きく減少することはないため、ルネサスエレクロトニクスがまだNECエレクロトニクスであった頃の2005年3月期以来となる最終黒字に至るまでには、まだ時間がかかりそうな気配だ。

 ルネサスエレクトロニクスではこうした構造改革を16年3月期までに完了させるとしており、またそれにより17年3月期に10%以上の営業利益率の達成を目標として掲げている。ルネサスエレクトロニクスによれば、15年3月期も引き続き工場の閉鎖や人員の削減などの改革が行われる予定だ。(編集担当:滝川幸平)