公的年金はもう当てにならない 三井住友海上が5種類の通貨選択型の定額個人年金保険を発売

2014年06月06日 07:51

 年金の受給開始が75歳に引き上げられるかも。何かと話題になっているが、いずれにせよ、これからの公的な年金は当てにはできないだろう。少子化で支払人がいなくなるからだ。

 これからは民間企業による個人年金保険に頼る人も多くなるだろう。また、企業側もそれに合わせ、様々なタイプの商品を発売している。今回は、5種類の通貨が選択できるという年金保険が登場した。

 MS&ADインシュアランスグループの三井住友海上プライマリー生命保険株式会社は、2014年6月2日より金融機関において、通貨選択型定額個人年金保険『みらい、そだてる』を販売開始した。

 『みらい、そだてる』は米ドル、豪ドル、ユーロ、日本円にニュージーランドドルを加えた5種類の通貨から契約通貨を選択し、契約時の積立利率により運用した年金原資を基に年金を支払う通貨選択型の定額個人年金保険。

 運用期間(積立期間)は「3年、5年、7年、10年、15年」から選択できるため、資金の性格にあわせた運用が可能となっている。 また、ニーズにあわせて、「積立*(ターゲット)コース」と「定期支払コース」の2つコースを用意した。

 「積立(ターゲット)コース」では、契約時に105%から200%までの1%刻みで目標値を設定することで、契約日から1年経過以後、目標達成の判定を毎営業日行う。目標達成した場合は、自動的に円建年金に移行するため、為替変動のタイミングを捉えることができる。

 「定期支払コース」では、契約日後の毎年の契約応当日に、定期支払金(直近1年間の積立利率による利息相当分)受取ることができる。定期的に運用収益が得られる。

 取扱金融機関は、遠賀信用金庫、大東銀行、埼玉縣信用金庫、琉球銀行。

 前述したように、もうこれからは公的な年金は当てにできない。こうした年金型の商品に目を向けてみるのも一つの手だろう。民間の商品はもちろん、保険料の変動や倒産といったリスクが付きまとうが、もう、そうも言ってられない状況になってきたと思う。(編集担当:慶尾六郎)