初婚年齢35歳以上が1割占めるも 「結婚」「転職」は30歳までが理想

2014年06月22日 16:11

 厚生労働省の調査によれば、妻の初婚年齢は東京都では30歳を超えた。全国平均でも35~39歳の初婚率は10.5%(2012年)と10年前の約3倍に増え、全体の1割を占める。にもかかわらず女性の考える結婚および転職のひとつの区切りは未だ30歳が目安のようだ。リクルートジョブズが運営する「とらばーゆ」の調査で分かった。

 調査は女性向け転職サイト「とらばーゆ」の『U29(ユニーク)女子プロジェクト』が20代後半の未婚女性1030名を対象に実施したもの。今後のライフイベントとして「結婚」と「転職」にフォーカスし、「U29女子」(20代後半女性)たちの本音を探った。

 「将来、結婚をしたいと思いますか?」との質問に対しては、86%が「そう思う」と回答。日本では多くの年齢層で未婚率が上昇しているが、結婚願望を持つ女性の割合は非常に高いといえる。そこで、「何歳までに結婚したいか」を質問したところ、最も多かった回答は“30歳”(37%)という結果になり、結婚を考える女性にとって、“30歳”という年齢が1つの目安になっている様子がうかがえた。

 続いて「転職意向」についての調査では、有職者のうち、「転職をしたい」と考えている人が76%と約8割にものぼることが明らかになった。また、「何歳までに転職をしたいか」という質問をしたところ、ここでもやはり“30歳”(38%)という回答が最多となった。

 20代後半女性の多くは、仕事においてもプライベートにおいても、“30歳”までに次のライフイベントを迎えたいという意向を持っている様子がうかがえる。

 しかし一方で、“30歳”までに結婚・転職をしたいと思う理由については具体的でない人も多いことがわかった。実際に、「30歳までに結婚したい理由」を聞いた質問では、「出産を考えているから」(64%)に次いで「以前から漠然と思っているから」(37%)という回答が次点に。また、「なんとなく」という回答も19%で5人に1人に上っている。

 さらに、「30歳までに転職したい理由」についても、最も多かったのは「その年齢を超えると、転職しにくいと言われているから」(47%)という回答で、以下、「なんとなく」(29%)、「以前から漠然と思っているから」(22%)と続いていた。

 30歳というと人生の一区切りと見る女性も多いかもしれないが、実際のところ、初婚平均年齢は年々上昇を続け、ついに東京では30.3歳と30歳を超えた(2012年)。妻の35歳~39歳初婚率も03年の3.35%から12年には10.5%と10%を超え、全体の1割を占める。転職も結婚もある意味“縁”の賜物。一定の年齢を必要以上に意識する必要はないのかもしれない。(編集担当:横井楓)