宇部興産が、インドにおけるグループ製品の販売・市場開拓の拠点としてインドに現地法人を設立したと発表。社名は「UBE Industries India Private Limited」で、資本金は1600万インドルピー、タイの子会社「UBE(Thailand)Co.,Ltd.」が100%出資し、8月から営業開始の予定だという。
宇部興産グループは、新興国を中心とする成長市場をターゲットにグローバル展開を進めており、2010年7月にブラジル、2011年3月に韓国、2011年12月には台湾と、相次ぎ営業拠点となる現地法人を設立。インドにおいても2011年12月に機械事業の現地法人を設立していた。今回、化学品の販売、市場開拓、原料調達を行うインド現地法人設立もこの一環で、地理的に近接していることからタイの子会社による出資としている。
今回の現地法人設立により、宇部興産グループのタイ拠点での主力事業であるナイロンやファインケミカル製品の販売をインドに拡大するとともに、グループ内の他事業における販売・原料調達の機能を強化し、急速に発展するインド市場の取り込みを図る。