幹事長に枝野元官房長官 民主党人事

2014年09月16日 21:19

 民主党は16日の両院議員総会で主要役員人事を承認した。幹事長には元内閣官房長官の枝野幸男衆院議員、代表代行に髙木義明衆院議員、代表代行(国政選挙担当)に元外務大臣の岡田克也衆院議員、政策調査会長に元内閣官房副長官の福山哲郎参院議員が就任した。

 枝野幹事長は「今の日本は自分と異なる異論を大きな圧力で排除し、国全体を一色で染めてしまおうという大きな流れが進んでいる」と安倍政権と巨大与党による民主主義の危機をあげ、国民生活においても「ぶ厚い中間層、一億総中流と言われた社会が崩壊しつつある」と国民間の所得格差拡大を懸念した。

 そのうえで、枝野幹事長は「日本は四季折々の豊かな自然に恵まれ、北海道から沖縄まで、太平洋側、日本海側と本当に多様な風土の中で多様性ある社会を古来積み重ねてきた。 私たちはこの多様性ある日本の社会というものをしっかりとこれからも守っていかなければならないし、一億総中流、ぶ厚い中間層をしっかり守っていかなければならない。そうした選択肢を(国民に)示していく責任がある」と述べ、政権を明け渡して以来、これまでの歩みの中で示されてきた党改革創生会議を中心とした具体的方向性を迅速に進める責任が新執行部にあるとの考えを強調した。(編集担当:森高龍二)