コラーゲン、ヒアルロン酸に続く第三の素材「プロテオグリカン」

2014年10月04日 19:12

 高齢化社会が進むにつれ、アンチエイジングを意識した商品への関心が高まっている。総合マーケティングの富士経済が実施した調査の結果をみると、2013年のアンチエイジングスキンケア市場は、前年比3.6%増の3480億円となっており、エイジングケア化粧品市場は拡大傾向にあることがわかる。2011年に厚生労働省が薬事法で定めている化粧品の効能範囲に「乾燥による小ジワを目立たなくする」効能が新しく追加されたことが追い風となって、肌老化の原因となる乾燥のケアは一つのトレンドとなっている。

 そんな肌乾燥ケア成分の中でも、とくに最近注目されているのが「プロテオグリカン」だ。プロテオグリカンはヒアルロン酸やコラーゲン同様、身体組織の維持や再生医療などにも使用される細胞外マトリックスを形成する生体成分だ。優れた保水力と弾性力を持ち、他の美容成分と比べて少量での効果が期待できるという。これまでは、牛の気管軟骨や豚皮、ニワトリのトサカなどから抽出されていたが、近年、サケ鼻軟骨から高精製プロテオグリカンを大量に抽出する技術が開発されたことを気に、美容業界で急速に需要が拡大している素材である。

 業界でプロテオグリカンにいち早く注目していたのは、化粧品や健康食品の原料メーカーである一丸ファルコス株式会社だが、ドクターシーラボやDHCなどの化粧品、サプリメントメーカーが続々と採用したことから、一般的な認知も徐々に高まってきた。また、大手メーカーも続々と参入をはじめたことから、今後大きく飛躍する市場として期待されている。前述の富士経済の調査によると、プロテオグリカンの2014年度の市場規模は3.1億円が予測されている。2011年度比で221.4パーセントと倍以上の成長を遂げていることからも、その人気のほどが窺える。

 また、ロート製薬株式会社が展開する機能性化粧品の「Obagi」ブランドから9月11日に新しくリリースされたエイジング保湿美容液「オバジ ダーマパワーXセラム」の成分にも、プロテオグリカンがしっかり採用されている。同製品の最大の特長はドライサーチカプセルに2種類のビタミンA誘導体を閉じ込め、肌の乾いた部分に集中的に放出する点にあるが、これと同時にプロテオグリカンやヒアルロン酸を配合したことで、乾きを直接ケアしてくれるという。「Obagi」は機能性化粧品の先駆け的なブランドとして信頼も厚く、これに採用されたことは、プロテオグリカンの知名度向上にも大きく貢献するのではないだろうか。

 プロテオグリカンは、乾燥ケアや保湿を目的とした化粧品などの用途はもちろん、抗炎症剤などの医療用途でも市場拡大が予想されている。コラーゲンやヒアルロン酸などに匹敵する大きな市場に発展する可能性も充分に秘めており、今後しばらく目が離せない素材になりそうだ。(編集担当:石井絢子)