CEATEC先行公開中止、台風18 号の影響で。そして日米組織の決断の違い

2014年10月06日 12:05

 10月6日、首都圏を直撃した台風18号の影響でいくつかのイベントが中止に追い込まれた。

 午前8時に届いたメールを紹介する。「CEATEC JAPAN 実施協議会は、本日10月6日(月)、幕張メッセにて“CEATEC JAPAN 2014開催発表記者会見”および報道関係者向けに限定した“先行公開(メディアコンベンション)”を実施予定でしたが、台風18号の影響により、中止とさせていただきます」というものだ。

 東京都内から幕張メッセに向かう一般的なメディアの記者は、「JR京葉線」を利用する必要があるが、早朝から全線で運転を見合わせている。メディアの記者は出かけたくてもアプローチ出来ない状況だった。しかし、テレビ局などのビデオクルーは早朝から機材を満載したクルマで現地入りしており、幕張メッセの駐車場(屋外)で台風が通りすぎるのを待つだけ。

 また、出展企業などの関係者は早朝からメディアコンベンションのための準備で展示会場に入りしている。出展者は中止になっても会場から出られずに、台風をやり過ごすだけ、という状況に置かれた。

 CEATEC JAPAN 2014に合わせて米半導体メーカーのフリースケール・セミコンダクタは、やはり6日に東京・港区のホテルで終日「Freescale Technology Forum 2014」の開催を予定していたが、日曜日にも拘わらず前日(5日)午後に素早い決断を下して以下のようなメールを配信していた。

「明日、東京にて開催を予定しておりました「Freescale Technology Forum 2014」ですが、大型の台風18号の影響によるご来場者 全員の安全を第一に考え、開催の中止という決断をいたしました。

 報道関係者様にご案内しておりました下記全てのイベントが中止となります。

 ■プレスカンファレンス

 ■テクノロジーラボ・プレス向けツアー

 ■各種テクノロジーセッション

 ■基調講演

 天候の都合上とはいえ、楽しみにされていた皆様・そして多大なる支援をくださった関係者の皆様には、大変なご迷惑をお掛けいたします事、心より深くお詫び申し上げますと共に、何卒ご理解、ご了承ください」

 トップダウンで素早い決断が出来た米企業と日本の組織による判断のスピードに違いが出た恰好となった。(編集担当:吉田恒)