日経平均終値は53.75円高の20187.65円、TOPIX終値は+3.08の1624.87。売買高は27億株、売買代金は2兆9198億円と売買は活発。値上がり銘柄数804よりも値下がり銘柄数926のほうが多かった。海運、証券、鉱業、卸売、金属製品、精密機器など22業種が上昇、ゴム製品、その他製品、銀行、化学、その他金融、サービス、医薬品など11業種が下落した。
24日の日経平均は4日ぶりの大幅反落。新規失業保険申請件数も新築住宅販売件数も市場予測を下回り、好調なGMの決算も織り込み済みだったが、原油先物価格上昇を好感してNYダウはプラスに転じ20ドル高。NASDAQも続伸し終値ベースで15年1ヵ月ぶりに史上最高値を更新した。朝方のドル円は119円台半ばで前日比やや円高。CME先物清算値は20165円。日経平均は45円安の20142円で始まる。それを「寄り高」に下落し、午前9時45分すぎに20100円を割り込んで9時台のうちに20065円まで下落。3日で553円も上昇した高値警戒感に加え、利益確定売りの金曜日。もっともTOPIXは下げ幅が2ポイント程度と小さくしっかり。だが10時台も11時台も日経平均は徐々に下げていき、11時24分には20022円まで下落した。TOPIXも下げ幅を拡大する。軟調のまま前引けは161円安の20026円だった。TOPIXも-7ポイントに下げ幅を拡大。
後場は20052円と2万円台を守って再開し、日銀のETF買い支えへの期待もあるのか、しばらくは前場と反対に徐々に下げ幅を圧縮するが、20100円には届かない。その後は時々下落局面がくるものの午後1時31分の20013円が底で2万円を割らずしぶとく粘る。4月の「まぼろしのSQ値」20008円がなぜか逆の下値支持に効く。終盤もその状況は変わらず、為替のドル円も119円台半ばでほとんど変化なし。大引けは167円安の20020円で大幅安だったが、中・小型株が健闘しTOPIXは6ポイント安にとどまった。
この日の新規IPOは2件。電気、厨房、給排水などの設備メンテナンスを行う姫路市の三機サービス<6044>がジャスダックに新規上場。公開価格1540円に対して10時13分、37.1%高い2112円の初値がついた。ネット広告関連の事業を行うレントラックス<6045>が東証マザーズに新規上場。公開価格1750円に対して10時44分、53.1%高い2680円の初値がついた。今週の5件の新規IPOは21日に黒星がついた後は3連勝で終えている。来週も5件の新規上場がある。
日経平均終値は167.61円安の20020.04円。TOPIX終値は-6.03の1618.84。売買高は21億株。売買代金は2兆3091億円。値上がり銘柄数は742。値下がり銘柄数は969。上昇は8業種で鉱業、石油・石炭、繊維、電気・ガス、その他製品、証券など。下落は25業種で下位は空運、その他金融、不動産、倉庫、海運、機械、ガラス・土石などだった。
2万円に再タッチした今週の星取は3勝2敗。前週末17日終値19652.88円から367.16円上昇して今週の取引を終えた。(編集担当:寺尾淳)