日経平均終値は139.88円高の19764.72円、TOPIX終値は+1.94の1604.21。売買高は27億株、売買代金は2兆9213億円と、株価の変動が大きく商いが盛り上がった。値上がり銘柄数は869、値下がり銘柄数は880でほぼ拮抗した。上昇セクターは非鉄金属、その他製品、金属製品、鉱業、鉄鋼、石油・石炭、機械など18業種、下落セクターはパルプ・紙、保険、ゴム製品、銀行、空運、その他金融、情報・通信など15業種だった。
14日の日経平均は5営業日ぶりに反落。NYダウは7.74ドルの小幅安。NASDAQはプラス。4月の小売売上高は横ばいで市場予測を下回って期待を裏切り、百貨店メーシーズの決算もそれを裏付けた。午前中は利上げが遠のく観測と金利の低下でダウは上昇したが、景気への懸念が次第に台頭し、金利が上昇に転じると午後はマイナスの時間が多くなった。ドルが全面安でドル円は119円台前半。CME先物清算値は19635円だった。
日経平均は103円安の19661円で始まる。TOPIXは1600割れでスタート。序盤は上下に振れて19700円にも2度タッチするがおおむね19600円台後半で推移。午前9時50分の19717円から10時20分の19613円まで30分間で104円も下落。その後はおおむね19630~19650円の間で小動きし、前引けは108円安の19656円だった。東京都心5区の4月のオフィス空室率は22ヵ月ぶりに0.04ポイント上昇し5.34%。一時的な供給増の影響で景気の陰りではないという。後場は前引けよりも高く再開するがそこから下落。午後1時台には19600円を割り込み、前日よりも為替が円高に振れて19500円台後半の軟調が続く。2時21分には19546円の安値をつけた。終盤に19600円台を一時回復する場面があったが大引けでは押し下げられ終値は194円安の19570円だった。
日経平均終値は194.48円安の19570.24円、TOPIX終値は-12.72の1591.49。売買高は25億株、売買代金は2兆7762億円。値上がり銘柄数は489、値下がり銘柄数は1301。プラスは建設、パルプ・紙、水産・農林、輸送用機器、機械、ガラス・土石、金属製品の7業種。マイナスは銀行、陸運、倉庫、不動産、情報・通信、鉱業など26業種だった。
15日の日経平均は反発。NYダウは4日ぶりの大幅上昇で191ドル高。ECBのドラギ総裁が量的緩和継続を表明しヨーロッパの株式市場は上昇。金利も落ち着いた。新規失業保険申請件数は改善。生産者物価指数(PPI)は-0.4%で再びマイナスになり市場予測よりも悪かったが、コーン前FRB副議長が「6月の利上げはない」と発言して早期利上げ懸念が後退した。NASDAQは続伸、S&P500は史上最高値更新。朝方のドル円は119円台前半で前日と変わらなかったが、CME先物清算値は19690円だった。
日経平均は122円高の19693円で始まる。TOPIXも1600台を回復してスタート。いったん午前9時5分に19669円まで凹んだ後に19700円台に乗せる。ピークは9時15分の19750円。10時台には19700円を割り込んで上げ幅を圧縮し、19660円付近で膠着して11時25分には19649円まで下げ、前引けは99円高の19669円だった。中国株の軟調に影響された模様。前場は5日移動平均の19591円と25日移動平均の19765円の間で動いた。
後場は19633円の安値を取って再開するが、19650~19680円のレンジ、上げ幅ほぼ100円高以内の小動きが続いたが、中国株が下げ渋ったためか午後1時30分すぎから上昇開始。19700円にタッチしてその前後でのもみあいが続き、少し上げてもすぐに上値を抑えられる。終盤も19720~19730円で動いて25日移動平均には及ばずに162円高の19732円で終えた。TOPIXは後場、一本調子に上げていた。
日経平均終値は162.68円高の19732.92円、TOPIX終値は+15.62の1607.11。売買高は25億株、売買代金は2兆5775億円。値上がり銘柄数は1203、値下がり銘柄数は548。サービス、陸運、小売、銀行、空運、化学工業、情報・通信、倉庫など25業種が上昇し、パルプ・紙、鉱業、石油・石炭、金属製品、精密機器、保険など8業種が下落した。
今週の星取は4勝1敗。前週末8日の終値19379.19円から353.73円上昇し、3週ぶりのプラスで今週の取引を終えた。(編集担当:寺尾淳)