ここ最近注目されている「ウェアラブル端末」は、新商品が世界中で相次いで発売され、時計やメガネなど日常的に装着しスマートフォンと連動することで、食生活や健康、スケジュール管理など、より豊かなデジタルライフを実現する注目のキーアイテムとなっている。そしてそれが女性の下着にまで装着される時代になった。
トリンプ・インターナショナル・ジャパン株式会社では、ウェアラブル端末を搭載した「ウェアラブル女子力アップブラ」（非売品）を製作した。この製品は健康管理やスケジュール、通信と いった機能が中心の「ウェアラブル」機器に注目した。
トリンプ「ウェアラブル女子力アップブラ」は、話しかけると、女性の自信を高めてくれる返事や反応が返ってくるブラジャーである。会話は、呼びかけに応じて「とってもきれい」 、「最高に輝いているね」など4 パターンを用意した。そのうちの1 つは、言葉の代わりに、トリンプのブラジャーできれいになったデコルテを“女優ライト”のようにさらに美しく照らしてくれる「デコルテマジカルライト」が点灯する仕様になっているという。
また、カップの中心にある「ドキドキスイッチ」を押すと、高まる胸のときめき感をあなたに代わって相手に伝えてくれる「ドキドキライト」が点滅する。ときめき度（心拍数）に合わせて点滅パターンが変わる。さらに、ハート型のパッドは、スマートフォンと連動する仕様である。ブラジャーに入れて身に着けるだけで、自分の行動を記録・管理できる機能を備えた。
ブラジャーのサイドには、着用時は脇押さえ効果でサイドをすっきり見せ、自撮りをする時には外して使用することができる自撮り棒を装備した。ボトムは、レフ板にもなるスカート付だ。スカートを脱いで丸くつなぎ合わせると、撮影時に顔をキレイに照らしてくれるレフ板になる。
グリム童話「白雪姫」では王妃が「世界で一番美しいのは誰？」と鏡に問いかける。そして、鏡は「あなたです」と応える。この製品もまさに同じ。女性の心理をついた商品だ。同社では、この製品については今のところ製品化の予定はないとしているが、ウェアラブル端末はこんなところにまで、入り込んできている。 (慶尾六郎)
