トヨタ自動車<7203>は3日、2016年3月期第一四半期(2015年4月1日~6月30日)の業績を発表した。それによると、売上高は前年同期比9.3%増の6兆9,876億4800万円、営業利益は同9.1%増の7,560億100万円となった。営業利益は動機としては過去最高益だという。純利益は同10%増の6,463億9,400万円となった。
営業利益の増減要因については、増益要因として、為替変動の影響が1,450億円、原価改善の努力が600億円あった。一方、減益要因として、諸経費の増加ほかが950億円、販売面での影響が300億円、その他の要因が168億円あったことになどによるという。
事業別セグメントでは、自動車事業は、売上高は6兆4,113億円と、前年同四半期連結累計期間に比べて4,967億円 (8.4%) の増収となり、営業利益は6,775億円と、前年同四半期連結累計期間に比べて908億円 (15.5%) の増益となった。営業利益の増益は、為替変動の影響および原価改善の努力などによるものだという。
金融事業は、売上高は4,703億円と、前年同四半期連結累計期間に比べて928億円 (24.6%) の増収となった。しかし、営業利益は701億円と、前年同四半期連結累計期間に比べて280億円 (28.6%) の減益となった。営業利益の減益は、販売金融子会社において、金利スワップ取引などの時価評価による評価損が計上されたことなどによるものだという。
その他の事業については、売上高は2,569億円と、前年同四半期連結累計期間に比べて13億円 (0.5%) の減収となった。しかし、営業利益は122億円と、前年同四半期連結累計期間に比べて14億円 (13.7%) の増益となった。
一方、日本、海外を合わせた自動車の連結販売台数は、211万4000台と、前年同四半期連結累計期間に比べて12万7000台 (5.7%) の減少となった。日本での販売台数については、47万台と、前年同四半期連結累計期間に比べて3万6000台 (7.1%) の減少となった。海外においても、164万4000台と、前年同四半期連結累計期間に比べて9万1000台(5.3%) の減少となった。
通期については、最近の業績動向等を踏まえると、売上高 27兆8,000億円 (前期比増減率2.1%)、営業利益 2兆8,000億円 (前期比増減率1.8%)、税金等調整前当期純利益 2兆9,800億円 (前期比増減率3.0%)、同社株主に帰属する 当期純利益 2兆2,500億円 (前期比増減率3.5%)を予想している。(編集担当:慶尾六郎)