今や、多くの人にとって欠かせないものとなりつつあるスマホ。しかし、その利用によって体調不良を感じている人が4割に上ることがR25 の調査で分かった。調査によれば、端末を同じ角度で眺めていることから生じる首の凝り=スマホ首で悩まされている人が特に多いという。対象者は20~30代のスマホ利用者222名。
「スマホの使いすぎで不調を感じているのは?」という問いに対して最も多かったのが「スマホ首」(首の筋肉がこり固まる症状)で21.9%。実に不調を感じている人の5人に一人が首の症状を訴えていることになる。続いて2位は「スマホ指」(指の変形や痛みがある症状)で9.6%。スマホの操作の際に酷使される指に不調を訴える人も多いようである。以下は、3位が「スマホ巻き肩」(肩にこりや痛みなどがあり、前に出てしまう症状)で11.0%。4位が「スマホ不眠」(寝つきが悪くなったり、眠れなくなったりする症状)で13.2%。5位が「スマホ腱鞘炎」(指の関節が腱鞘炎になる症状)で7.8%となった。
6位以下は、「スマホ顔」(頬や顎の皮膚がたるんでしまう症状)で9.6%。7位が「スマホ老眼」(近いものが見えにくくなる症状)で5.5%。8位「スマホ型口臭」(唾液が少なくなり口臭が強くなる症状)で5.9%となった。
フリーコメントとしては、「首が固まったようになり眠れなかった」(33歳、男性)や「疲れやすくなった」(25歳、女性)、「目は疲れていて眠いのに、頭が興奮したままで眠れない」(27歳、女性)などの意見が寄せられた。実に半数近くの人がスマホによる何らかの健康異常を実感していることになる。特に1位の「スマホ首」に至っては、5人に1人であった。
今回あげられた症状は、「スマホ首」「スマホ指」「スマホ肩」のような筋骨系の症状と、「スマホ不眠」「スマホ型口臭」などの自律神経失調に似た症状に大きく分けられる。首や肩といった体の一部だけでなく、不眠や口臭といった全身症状も現れる点も注目される。いつでもどこでも多岐にわたるサービスを利用できるスマホ。その便利さゆえの弊害も現れ始めているようだ(編集担当:堺不二子)。