21日の日経平均は大幅続落。ヨーロッパ市場は軒並み大幅安。原油先物価格は26ドル台まで下落し、NYダウの下げ幅は一時500ドルを超え、終値は249ドル安。ドル円は一時1年ぶりに115円台まで円高が進行したが朝方は117円近辺まで戻り、ユーロ円は127円台前半。CME先物清算値は16355円。
日経平均は反発スタート。序盤は乱高下しながらも前日比240円オーバーまで上昇する。為替は円安方向に振れた。上海は小幅安だが前場は上下に振れながらも水準を徐々に切り上げて16700円に接近し、前引けは265円高。後場は16700円を超えて再開するが、為替の円高反転に反応して急落し1時台にはマイナスにもタッチする。2時を回ると上海の下落に同調して再び急落し、下げ幅がアッと言う間に300円を超える。その引き金は「バークレイズが日本株の現物株業務から撤退」「ドイツ銀行が過去最大の赤字を計上する見通し」という海外金融企業関連のニュース。終盤には16000円台も陥落寸前になり、TOPIXとともに安値引けしたが、かろうじて大台を保って終えた。
日経平均終値は398.93円安の16017.26円、TOPIX終値は-37.48の1301.49。売買高は31億株、売買代金は3兆846億円。値上がり銘柄数は60、値下がり銘柄数は1860。全33業種がマイナスで、その下位はその他金融、不動産、食料品、電気・ガス、銀行、陸運など。上海総合指数は3.23%の大幅安で昨年来安値を更新した。
22日の日経平均は3日ぶりの大幅反発。ECB理事会は政策金利を据え置いたが、ドラギ総裁は記者会見で3月の追加金融緩和を示唆した。この男が言うことをどこまで信用できるかわからないがヨーロッパ市場は全面高。NYダウは115ドル高。ISがリビアの石油施設を襲撃したニュースで原油先物価格は一時30ドル台まで上がり終値29ドル台。ドル円は朝方は117円台後半、ユーロ円は128円台前半。CME先物清算値は16460円。
日経平均は319円高で始まり、序盤10分間で前日の下落分398円を取り返してさらに上昇し500円高を超える。自律反発とドラギさんのおかげ? 上海も小幅高で始まり前場の大半の時間16500円台で安定する。11時台には16600円にもタッチした。後場もその流れが続くが、1時を回ると16600円、16700円を突破して16800円に迫る。2時台は円安進行でドル円が118円台に乗り、上海はプラスで再開。日経平均は16800円、16900円を突破し、すっかりお祭りムード。国会での安倍首相の施政方針演説が好感され、来週の日銀の追加緩和期待も出て、カラ売りの踏み上げもよく効いていた。終盤、ワルノリ気味に17000円の大台タッチまであと7円に迫るが、利益確定売りの金曜日ゆえ大引け間際に売りが入り、あと一歩で逃した。941円高は昨年9月9日の驚異の1343円高以来の記録。日中値幅は661円もあった。
日経平均終値は941.27円高の16958.53円、TOPIX終値は+72.70の1374.19。売買高は26億株、売買代金は2兆8194億円。値上がり銘柄数は1920、値下がり銘柄数はたったの8銘柄。全33業種がプラスで、上位は鉱業、倉庫、不動産、鉄鋼、その他金融、ゴム製品など。下位は空運、精密機器、情報・通信、銀行、海運、水産・農林など。上海総合指数は1.25%高だった。
今週の星取は2勝3敗。前週末15日の終値17147.11円から188.58円下落して今週の取引を終えた。それでも21日時点の1129.85円下落から猛チャージでリカバリーした。(編集担当:寺尾淳)