日経平均終値は122.47円安の17041.45円、TOPIX終値は-8.60の1392.10。売買高は21億株、売買代金は2兆3772億円。値上がり銘柄数は753、値下がり銘柄数は1095。プラスは8業種で、その上位は水産・農林、食料品、空運、情報・通信、ゴム製品、小売など。マイナスは25業種で、その下位は鉄鋼、鉱業、海運、電気機器、非鉄金属、保険など。全33業種がプラスかマイナスになる珍記録は連続6営業日でストップした。上海総合指数は2.92%安だった。
29日の日経平均は大幅反発。耐久財受注は悪かったが原油先物価格が一時34.80ドルまで上昇したのでNYダウは125ドル高で16000ドル台回復。しかし協調減産の話の出所がロシアだったためか原油先物の終値は33ドル台。朝方の為替レートはドル円が118円台後半、ユーロ円が130円近辺でユーロ高が進行。CME先物清算値は17075円。
フェイスブック、アリババの決算は絶好調。アマゾンは増収増益だがEPSは市場予測より下。マイクロソフトは減収減益だがEPSは市場予測より上。国内経済指標は有効求人倍率2ヵ月連続上昇、鉱工業生産指数大幅悪化、家計調査4ヵ月連続マイナス。アベノミクスの司令塔、甘利経済再生担当大臣が前日辞任したが先物は混乱せず、日経平均は3ケタ上昇の17155円で始まる。序盤ジリジリ下落しマイナスになっても17000円は割り込まなかったが、10時台は16897円まで下げる。ファナック<6954>など決算内容が悪い銘柄に足をすくわれる。上海市場はプラスで始まるが乱高下。日経平均は17000円付近まで戻してもマイナス圏。11時台に上海の急騰につられてもプラスに届かずに折り返し、前引けは16953円だった。
正午すぎ「日銀会合で追加金融緩和としてマイナス金利の導入を議論」というニュースがまず流れた。後場はプラスで再開し、直後17300円台まで上昇する。結果発表までは為替も株価も乱高下。0時38分に決定内容「日銀当座預金の一部にマイナス金利導入」が伝わると為替のドル円は118円台半ばから一気に121円台前半まで円安が進行し、日経平均は0時46分に17638円まで上昇する。ところが決定の詳細が伝わるとドル円は119円台前半まで円高方向に戻し、銀行株が売られ日経平均は1時20分に16767円の安値をつけた。ドル円は2円動き日経平均は871円下げた。乱高下の後はドル円は120円台前半まで円安進行。日経平均はプラス圏に戻り、450円高超の17500円台まで上昇して終了した。
日経平均終値は476.85円高の17518.30円、TOPIX終値は+39.97の1432.07。売買高は41億株、売買代金は4兆4317億円の超大商い。値上がり銘柄数は1721、値下がり銘柄数は186。プラスは32業種で、上位は銀行預金から不動産や株や金への投資にシフトすると見込まれて不動産、証券、鉱業、その他金融、建設、食料品など。マイナスのセクターは本業で全く利益が出なくなり、財務が傷ついて再編が進みそうな銀行1業種だけ。上海総合指数は東京から刺激を受け3.09%高だった。
今週の星取は3勝2敗。前週末22日の終値16958.53円から559円上昇して今週の取引を終えた。4週間ぶり、今年初のプラスの週になった。昨年の大納会、12月30日終値の19033.71円から1515.41円下落し、沖縄にも雪が降ってお天気も東京市場も大寒波に襲われた1月の取引が終了した。年明け早々、干支のアノマリー通りにおサルさんがキーキー騒いでせわしなく、何の因果か地獄の釜の底をのぞかされた月だった。(編集担当:寺尾淳)