新規IPOが1件。完全貸切のゲストハウスでの挙式・披露宴(ハウスウエディング)の企画・運営を行う名古屋市のブラス<2424>が東証マザーズ、名証セントレックスに新規上場した。9時14分、公開価格4370円より6.4%高い4650円の初値がついた。
日経平均終値は140.95円安の16642.20円、TOPIX終値は-15.39の1332.33。売買高は22億株、売買代金は2兆2806億円。値上がり銘柄数は372、値下がり銘柄数は1477。プラスは情報・通信、水産・農林の2業種。マイナスは31業種で、その下位は海運、非鉄金属、鉄鋼、ゴム製品、証券、保険など。上海総合指数は大幅安が続いて1.33%安となり7営業日ぶりに下落した。
10日の日経平均は4営業日ぶり大幅反発。ヨーロッパ市場は反発。原油先物価格は38ドル台まで上昇し昨年12月以来の水準。卸売在庫は上昇、卸売売上高は下落で解釈が分かれECB待ち、来週のFOMC待ちもありNYダウは乱高下したが、終値は36ドル高の小幅反発で17000ドルの大台に絶妙なすべり込み。NYSEは立会場の売買データの反映が少し遅れ、NYダウは採用銘柄が35しかないので終了の打鐘直前にトレーダーが示し合わせて大台に乗せて終わらせる〃工作〃も不可能ではない。それが困難なNASDAQもS&P500もプラス。朝方の為替レートはドル円が113円台前半、ユーロ円が124円台半ばでNY時間に円安が進行。CME先物清算値は16795円だった。
前日、キヤノン<7751>が約7000億円で東芝メディカルシステムズを買収すると決まる。再稼働した関西電力<9503>高浜原発3号機は大津地裁が運転差し止めの仮処分を決定し運転停止に追い込まれた。日経平均は168円高の16811円で始まる。16800円台は10分足らずで終わり9時38分に16713円まで下落するが、10時までに3ケタプラス圏の16770円付近まで戻す。キヤノンはも東芝<6502>も一時マイナスに沈み、原発再稼働に採算の改善を期待する電力各社は軒並み安で、関西電力は昨年来安値更新。値下げできずに関西エリアは大阪ガス<9532>をはじめ新電力の草刈り場になるのだろうか?
日経平均は10時台前半のうちに16800円台を回復し、10時36分に16851円まで上昇する。上海市場は開始直後からマイナス圏で乱高下するが、それはいつも通りの本性。11時台は16800円をはさんでもみあうが、前引けは163円高の16806円だった。
上海市場はマイナス幅を拡大して午前の取引を終えたが、後場は前引けよりやや高く再開し16800円台前半の値動きを続ける。ドル円は113円台後半まで円安に振れ、1時台は16800円台後半に水準を上げて高値を更新し、1時24分に16887円まで上昇する。再開した上海市場は午前中と反対にマイナス幅を圧縮する展開。日経平均はおおむね前日比200円を超える16800円台後半の水準を維持し、終盤は少し抑えられたものの大引けは210円高の16852円で終えた。
日経平均終値は210.15円高の16852.35円、TOPIX終値は+19.84の1352.17。売買高は19億株で20億株を下回って今年最少。売買代金は2兆431億円で大引けギリギリで2兆円台にすべり込むなどECB理事会待ちで売買は低調。値上がり銘柄数は1680、値下がり銘柄数は198。プラスは31業種で、その上位はパルプ・紙、ゴム製品、繊維、輸送用機器、小売、その他金融など。マイナスは電気・ガスと不動産の2業種。電気・ガスセクターも電力各社は軒並み安だったが、4月の電力小売自由化でその強力なライバルになる東京ガス<9531>、東邦ガス<9533>、大阪ガスは、株価を大きく上げていた。上海総合指数は終盤マイナス幅を大きくひろげ2.02%安だった。
11日の日経平均は続伸。今週最大のイベント、ECB理事会の結果は予告通り、3ヵ月ぶりに包括的な追加緩和実施。インフレ率予想を1%から0.1%に下方修正した上で、ECB預入金利は-0.3%を-0.4%へマイナス金利幅を拡大、政策金利は0%へゼロ金利化、資産買入は社債も加え月額600億ユーロを800億ユーロに拡大した。「やるやる詐欺」とも「ウソつきドラギ」とも言わせない市場予測を超えた大盤振る舞いだったが、その後がいけない。ドラギ総裁は記者会見で「追加利下げはこれが最後」と打ち止めをほのめかし、たちまち失望を買いマーケットの好感を台無しにした。口から先は世間。ECB総裁が余計なおしゃべりをすると世界を惑わす。
新規失業保険申請件数の改善もあり朝から高かったNYダウはこのドラギ〃失言〃で急落して午後マイナス圏に沈む。とはいえ、原油先物価格もイランの心変わりで20日の「産油国モスクワ会合」の雲行きが怪しくなり一時2%を超える下落をみせ終値37ドル台。金先物価格は反発した。NYダウは終盤値を戻し17000ドルをわずかに割り込む5.23ドル安。NASDAQはマイナスだがS&P500はプラスだった。朝方の為替レートはドル円が113円台前半、ドラギ〃失言〃でユーロ円は126円台半ばとユーロ高が進行しヨーロッパ市場の株価を全面大幅安にした。一時17170円まで上がったCME先物だったが、清算値は16680円まで抑えられた。
取引開始前に発表された法人企業景気予測調査は、大企業全産業の景況判断指数が-3.2で3四半期ぶりのマイナス。前期の昨年10~12月期は+4.6だった。4~6月期の見通しも-2.2でマイナス。経済指標が良くないので「メジャーSQ日」の日経平均は242円安の16610円で始まる。日経平均先物日中取引はこの日から6月限で、3月期末の配当権利落ち分(推定112.3円)が差し引かれ始値は16450円。9時6分に3月限の日経平均先物、オプションの清算値が算出され16586.95円。2月からマイナスが続いた長期金利はプラスに浮上した。2つの大きなイベントを通過し、9時12分に16575円の安値をつけて「まぼろしのSQ」を消した後は、上下動を繰り返しながら徐々に値を戻す展開。10時までに16700円にタッチする。上海市場が1%を超えるマイナスで始まって日経平均もいったん少し凹んだものの、11時台には16700円付近で小動きし、前引けは146円安の16705円だった。