子育て中はバリキャリよりもワーママ 女性が望む働き方

2016年05月01日 08:47

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第一線で働くバリバリのキャリアウーマン「バリキャリ」、仕事と子育てを両立する「ワーママ」。女性の社会進出が著しい昨今も、女性が望む働き方は“家庭の事情”によって大きく左右されるようだ。

 第一線で働くバリバリのキャリアウーマン「バリキャリ」、仕事と子育てを両立する「ワーママ」。女性の社会進出が著しい昨今も、女性が望む働き方は“家庭の事情”によって大きく左右されるようだ。

 レンタルオフィス事業を展開するSYNTHが実施した「ビジネスウーマンのオフィス環境に関する意識調査(アルバイト・パートタイムを除く20~59歳の就業女性2,000名が対象)」によると、バリキャリの希望率は39.1%、ワーママの希望率は47.8%(いずれも「非常に希望する」と「やや希望する」を含む)と、仕事と子育てのバランスを重視している女性が多いことがわかった。

 ワーママの希望率を年代別でみてみると、20代(66.6%)、30代(59.2%)、40代(32.8%)、50代(32.4%)。子どもの成長段階別では、子どもが乳幼児の人(90.1%)、小学生の人(78.9%)、中学生の人(74.3%)、中学卒業以上の人(48.2%)と、育児に手が掛からなくなるにつれて減少している。バリキャリの希望率がワーママを上回るのは、40代(37.2%)、50代(46.2%)になってからだ。

 総務省統計局が2月に発表した「労働力調査(詳細集計)平成27年平均(速報)」でも、女性が望む働き方を垣間見ることができる。「現職の雇用形態についた主な理由」で多いものをみると、非正規の職員・従業員の女性1,345万人中354万人(27.6%)が「自分の都合のよい時間に働きたいから」と回答している(前年比22万人増)。

 一方、「家計の補助・学費等を得たいから」は前年比5万人減の316万人(24.7%)であった。先述の調査結果を踏まえると、雇用形態問わず「自分の都合(仕事以外の都合)」を優先したい女性が多いことがわかる。

 また、男性の「現職の雇用形態についた主な理由(非正規職員・従業員634万人が対象)」の上位は、「正規の職員・従業員の仕事がないから」(26.9%)(前年比3万人減)、「自分の都合のよい時間に働きたいから」(23.6%)(前年比8人万増)であった。子育て以外にも介護や看護など家庭によって様々な事情があり、取り巻く環境によって働き方が違ってくる。男性が育児や介護を担うケースが増えているとは聞くが、依然女性が家庭の事情を最優先しなければならない立場であることが窺える。(編集担当:久保田雄城)